燃料電池車を工事現場の照明の電源に活用「脱炭素」社会へ実験

「脱炭素」社会に向けた新たな取り組みです。夜間に行われる道路工事現場の照明の電源として水素を使う燃料電池車を活用する実験が15日、佐賀県小城市で始まりました。

この実証実験は、佐賀県と国土交通省が、地球温暖化を防ぐ「脱炭素」社会に向けて燃料電池車の電源としての活用を進めようと始めました。

夜9時ごろ、小城市の国道34号線の補修工事の現場では大型の照明をつけるため、電源ケーブルが県の公用車の燃料電池車につながれました。

通常、工事現場で照明をつける電源にはガソリンを燃料とする「発電機」が使われ、二酸化炭素の排出を余儀なくされます。

その代わりに水素を動力源とする燃料電池車を活用できれば、二酸化炭素を排出しなくて済むだけでなく、音やにおいが出ない利点があるということです。

工事現場の電源に燃料電池車を活用する試みは全国で初めてだということです。

県や国は技術的な課題や運用の問題点を検証し、燃料電池車の電源としての活用につなげたいとしています。

佐賀県新エネルギー産業課の大野伸寛課長は「燃料電池車なら夜間の道路工事の課題を解決できると思い実験しました。問題が無ければ全国に広がってほしい」と話していました。