日大元理事ら“田中理事長の許可得た”と高額な医療機器調達か

日本大学の付属病院の医療機器調達をめぐる背任事件で、再逮捕された元理事らが「大学の田中理事長の許可は得ている」などとして、更新する予定がない機器を14億円余りで調達させていたことが関係者への取材で分かりました。
東京地検特捜部の任意の調べに対し、理事長は不正への関与を否定しているということで、特捜部は、詳しい経緯を調べています。

日本大学の理事だった井ノ口忠男容疑者(64)と大阪市に本部がある大手医療法人「錦秀会」の前理事長、籔本雅巳容疑者(61)はことし、日本大学医学部附属板橋病院で使用する画像診断装置などを調達した際、籔本前理事長側におよそ2億円を流出させ大学に損害を与えたとして、先月、背任の疑いで再逮捕されました。

関係者によりますと、井ノ口元理事は去年、医療コンサルタント会社の役員らとともに病院をたびたび訪れ、海外メーカーの画像診断装置7台の調達を求めたということです。

病院側は更新する予定がないこと、予算を確保していないことなどを指摘しましたが、元理事らは「大学の田中英壽理事長の許可は得ている」などとして、最終的に14億円余りのリース契約で7台を調達することを決めたということです。

元理事は籔本前理事長側に流出させた資金の一部を自分の知人の会社に送金させていた疑いがあり、東京地検特捜部は、16日の勾留期限に向けて、詳しい経緯を調べています。

一方、特捜部はこの事件の関係先として田中理事長の自宅を捜索していて、籔本前理事長は特捜部の調べに対し「理事長の再任祝いなどとして理事長側に現金合わせて6000万円を渡した」と供述しているということです。

井ノ口元理事も田中理事長側に複数回にわたって現金を渡したことを認めているということです。

理事長は任意の調べに対し、現金の授受や背任事件への関与を否定しているということです。