大谷翔平 会見【全文】“落ち込むこと含め、いい1年だった”

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が都内で記者会見し、投打の二刀流で歴史的な活躍となった今シーズンを「打てなかったり、打たれたりしてもちろん落ち込む時期もあったが、落ち込むことも含め、いい1年だった」と振り返りました。

大谷選手は先月30日にアメリカから帰国して2週間の待機期間を終え、15日午前、都内の日本記者クラブで会見を行いました。

人数制限が設けられる中、会場にはおよそ100人の報道陣が集まり、オンラインでの質問も受け付けられました。

大谷選手は今シーズンを振り返り「シーズンの最後の方は大リーグに行ってからいちばん、チームの勝ちもついてこず、先も見えない中での戦いだった。打てなかったり打たれたりして落ち込む時期もあったが、落ち込むことも含め、いい1年だった」と振り返りました。

今シーズンは大リーグ4年目で初めてシーズンを通して二刀流でプレーしてピッチャーで9勝、バッターでホームラン46本を打つ大活躍でしたが、印象に残ったシーンについては「指名打者を解除した試合は大きかったなと思う。今シーズンを戦い抜く中でも不安なくスタートするためには重要な1試合だった」と話し、大リーグで初めて「2番・ピッチャー」として先発出場した4月4日の今シーズン初登板の試合をあげました。

歴史的な二刀流の活躍がたたえられてシーズン終了後はさまざまな表彰の受賞が続き、日本時間の今月19日に発表されるシーズンのMVP=最優秀選手も受賞が有力視されていますが、大谷選手は「ことしやってきた数字を評価していただけるのはうれしいが、待ちわびる感覚ではない。もっとそういった賞をいただけるように頑張っていきたいと、切り替えたい」と話していました。

そして来シーズンに向けては「いちばんは健康でシーズンを通して試合に出続けること。ことし、できると分かったことが来年につながると思う。特にピッチャーではイニング数が多くないので、数を増やしていければもっと高いレベルで数字も残るんじゃないか」とさらなる向上を誓っていました。

大谷 さまざまな質問に笑顔 家族を持つタイミングは?

主催者によりますと、都内の会見場に集まったのは記者やカメラマンなどが110人、オンラインで会見に参加した人が190人だったということで合わせて300人規模の会見となりました。

会見は1時間に及び、古巣のプロ野球・日本ハムや東日本大震災に関する質問のほか、税金や結婚に関する質問も出ましたが、大谷選手は笑顔も交えながら1問1問、丁寧に応じていました。

このうち、日本ハムの監督に就任した新庄剛志新監督については「単純におもしろいんじゃないかと思うし、見ている方もわくわくする。古巣であるとか関係なく、単純に楽しんで見たい」と期待を込めていました。

今シーズンかぎりで監督を退任した栗山英樹さんについては「栗山さんには感謝しかないし、あの時日本ハムに入っていなかったらこういう形でここにはいないと思う。さみしい思いはもちろんあるが、少しリラックスした時間を過ごしてほしい。その分、僕は頑張っていけたらいいなと思う」とメッセージを送りました。
また、東日本大震災から10年の節目となった今シーズン、東北出身としてどんな思いでプレーしたかを問われると「何年たっても気持ちは変わらないし、節目はあるかもしれないが、当時は僕も高校生で忘れることはない。プレーを見て喜んでもらえるのは、うれしいし、やりがいがあり、頑張りたいと思う」と述べました。

一方で、野球には関係のない質問にも笑顔を交えながら応じ「アメリカに住んでいて日本の税制についてどう感じるか」という質問に対しては「ロサンゼルスは税率が高いので、自分の稼いでいる半分より少し多いくらいを納めないといけない。特に消費することはあまりない方なので、今のところはたまっていく一方かなと思う」と誠実に答えていました。

そして、家庭を持つタイミングについての質問に対しても大谷選手は「よきタイミングで。こうなるようにしかならないと思うので、今のところはまだまだ先じゃないかと思う」とにこやかに答えていました。

【記者会見 全文】

(冒頭のあいさつ)
「帰国するにあたりまして、メディアの各社の皆様から多くの要望をいただいてはいたんですけども、1社1社お応えするというのは少し時間的にも厳しいものがありましたので、日本記者クラブの皆様からこういう形で答えてはどうだという提案を受けて、きょうは少しでもそういった質問に答えられればうれしいかなと思っています。よろしくお願いします」

(以下、質疑)
ーこの4年間、ケガとの戦いでもあったがどんなケアをしたか、気持ちが折れそうになったことは。また、今だから語れることは。

「えー…ちょっと質問が長かったので何から答えていいのかちょっと分からないですけども、ケガはやっぱりしていたので、精神的にきつい時もありましたけど、それでも必ず投げられるようになると思って、執刀してくれたお医者さんもそうですし、毎日付き添ってくれたトレーナーもそうですし、必ずよくなると思ってやってきたので、不安はありましたけど、焦りはなかったですかね。今だから話せる話はちょっと、特にないかなと思います」

“後半戦 厳しい場面多かった”

ー今シーズン対戦して最も印象に残った投手と打者は。

「ピッチャーはオールスターで対戦したシャーザー選手は、やっぱりずっと僕が、もっともっと若い時から見ていて、いいピッチャーだったので、いつか(打席に)立ってみたいなっていう投手でもありましたし、そこはすごい印象にあるかなとは思いますね。
バッターは、うーん、どのバッターもね、すばらしいので、もちろんゲレーロ選手もそうだし、ペレス選手もそうですし。うーん、この1人っていうのはなかなか、難しいかなとは思います」

ーホームランダービーに出ると後半落ちるというジンクスもある。実際に少し落ちたが要因は。

「これ1つということはないですね。やっぱりトータルで見た時に、攻め方が厳しくなったりとか、チーム全体としてのバランスを考えた時にどこを勝負するのかとか、そういうことでバランスは変わってくるので、同じ実力でもどういうシチュエーションでバッターボックスに立つのかによって数字も変わってきたりするので。そういう意味では後半戦の方がやっぱり厳しい場面が多かったかなとは思っています」
ー敬遠に対する心の持ち方や対処法は。

「もちろん主軸のバッターがケガで離脱しているっていうのが、いちばん増えている要因ではあるので、おそらく来年はそういう風にはならないと思いますし、僕以上にいいバッターがラインアップに並ぶので、そういう意味ではことしみたいな攻めにはならないかなとはもちろん思っていますし、なったとしてもことしの経験を踏まえて冷静にバッターボックスの中で自分の仕事ができれば必ずいい成績が残るんじゃないかなと思っています」

来季へ“フィジカルを維持する”

ー投手として制球力や球速など、来シーズン以降上がっていくと感じているところは

「いちばんよかったのはやっぱりイニング数、試合数をこなせたっていうのがいちばんだと思うので、ことしに関して。その中で患部のなじみだったりとか体のなじみだったりとかっていうのは後半戦に進むにつれてどんどんどんどんよくなってきていたので、その延長線上で来年入りたいですし、そうすれば必然的に球速も上がると思いますし、コマンド力も必然的に高くなるかなとは思うので。あとはメカニックな問題であって、フィジカルを維持するっていうのがいちばん最初にやることかなとは思っています」

古巣の日本ハムへ

ー古巣の日本ハムに新庄監督が就任した。新しい日本ハムへのエールを。

「栗山さんが辞めるので、そこの寂しさも少しありますけど。うーん、単純におもしろいんじゃないかなと思いますし、見ている方もわくわくしてみる人たちが、野球を知らない人でも、そういう人たちが増えれば楽しいんじゃないかなと思うので。古巣だとか関係なくもう単純に楽しんで見たいなと思っています」

ー日本中の人がコロナ禍で勇気をもらった。子どもたちにひと言。

「プレーする側としては、なんていうんですかね、夢を与えようとか元気を与えようみたいなものは全く考えていないので、そう受け取ってもらえたらうれしいかなと思って毎日頑張っていますし、そう受け取ってくれるのはその人がそういう感覚を持っているからなので、そういう純粋な感覚があるならそれはそれですばらしいことですし。
野球やっている子は特に、うまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身がやっぱりそれに値するようなというか、目指されても問題ないような人間として、今後も頑張っていきたいなと思っていますし、そうなるように子どもたちのことも応援しています」
ー栗山前監督は投打二刀流のよき理解者だったと思う。栗山さんのもとで過ごした時間が今にどうつながっているか。北海道のファンにもメッセージを。

「本当に栗山さんには感謝しかないですし、あの時いろいろ話して日本ハムに入っていなかったら、こういう形ではここにはいないと思うので。さっきも言いましたけど、少し寂しい思いはもちろんありますけど、長年頑張ってこられた方なので、今後どうするかはちょっとわからないですけど、少しゆっくりリラックスした時間を過ごしてほしいなとは個人的には思っていますし、その分僕がね、頑張っていけたらいいなと思っています。
北海道のファンの方に関しては、あれ以来僕も北海道に行けていないので、なかなか直接っていうわけにはいっていないですけど、テレビを通じて応援してくれたらうれしいですし。もちろんファイターズで過ごした5年間っていうのも忘れずに今後も頑張っていきたいなと思っています」

“落ち込むこと含めて、いい1年”

ーメンタルをどのように整えているか。落ち込んだり愚痴を言いたくなったりする時はどのようにしているか。

「もちろん落ち込んだりしますし、ことしの最後の方なんかはやっぱりメジャーに行ってからもいちばん、精神的にというか、なかなか、なんていうのかな、チームの勝ちもついてこないですし、ポストシーズンっていうその先の戦いも見えてこない中での戦いが多かったので、そういう意味では精神的にきつい場面っていうのは後半の方が多かったので。もちろん落ち込みますし、打てない、打たれたとか、そういうようなのも落ち込んだりすることはあるので。
メジャーリーグの場合は連戦連戦ばっかりなので、毎日毎日試合があって、よかった悪かったっていう結果が必ず出てくるので、毎日こう、きょうはよかったなとか、きょうはここが悪かったなっていうのが出てくることっていうのはすごい幸せなことじゃないのかなと思っているので。
そういう普通の生活じゃ味わえないような経験をさせてもらっていること自体すごいうれしいことだと思っていますし、試合に出るからこそそういうのがあるのであって、今までけがしている時はやっぱり出られない時とかもあったので、落ち込むことも含めていい1年だったなと個人的には思っています」
ー受賞ラッシュについて。

「ありがたいなと思っていますし、個人的にはどんどん切り替えて来年もっともっとまたそういった賞をいただけるように頑張っていきたいという方に切り替えていきたいと思っているので、ことしやってきた数字をそういうふうに評価してもらえるのはすごいうれしいことだなとは思っています。
ただ、待ちわびるという感覚ではないですし、切り替えてやっていきたいなとは思っています」

ープロの選手も大谷選手に続いて二刀流の挑戦を表明していることについて。

「それは個人的にはすごいうれしいことだなと思いますね。そういうふうに受け入れてくれる環境があるだけでもやっている側としてはうれしいと思いますし、メジャーリーグを見ていても能力の高い選手はたくさんいるので、投げてもすごいんだろうなとか、打ってもすごいんだろうなっていう選手はたくさんいるので、個人的にはそういう人の可能性を見てみたいなというのが強いですかね」

ーいずれ二刀流の選手と対戦したいという気持ちはあるか。

「そうですね。そうなったら楽しいんじゃないかなとは思っています」

オールスター“またチャンスがあれば”

ーオールスターゲームに同じ花巻東高校出身の菊池雄星投手と一緒に出たこと、ホームラン競争で得たことは。

「同時に出られたのは個人的にもうれしかったですけど、おそらく監督やコーチの方がうれしかったのではないかなと思うので、サインを2人で書いて送りましたけど、毎年毎年そういうふうに出られたらいちばんうれしいかなと思いますし、オールスターのホームラン競争に関しても新鮮ないい経験をさせてもらったなと思っていますし、パワー勝負をいちばんトップのレベルでできるのが自分的にもすごくうれしかったですし、できるんだなっていうのを実感できただけでもっともっと高いレベルに自分を持っていくことができるんじゃないかなと思うので、見てくれた方も楽しんでくれたらいいかなと思って出ていたので、結果は残念でしたけど、またチャンスがあればやってみたいなという感じかなと思います」

野球少年へ“高い目標持って”

ー人の人生を変えるような存在であると思うが、2019年に大谷選手は心臓の難病を抱えた子どものお見舞いに行き、それが大きく報じられたことでたくさんの寄付が集まった。その子どもとの交流について印象深いところは。

「出版される本については僕は正直ノータッチなのでちょっとわからないというところなんですけど、多くの寄付金が集まったのは僕の力ではなく、寄付をしてくださったみんなの一人一人の方々のお気持ちだと思うので、そこはすごくうれしいですし、時間的に間に合わなかったのは非常に残念なことですけど、そういうのをきっかけにちょっとでも寄付してみようかなと思ってくれる優しい方がいたらすごくうれしいですし、そういう人がひとりでも多くなってくれれば助かる命もあると思うので、すごいうれしいことだなと思っていますし、僕自身もこれからそういう寄付だったりとかに協力したいなという気持ちになると思うので」

ー伸び悩んでいる野球少年に向けてのメッセージ。

「野球をやっている子どもたちへのメッセージに関しては、正直、小学校、中学校で伸び悩むっていうことはないかなと思っています。それは心の持ちようかなというか、必ずうまくなりたいという気持ちがあれば必ず伸びる時期なので、そう思うメンタリティーが問題かなと思うので、高い目標を持って、こうなりたいっていう選手の目標を持っていれば必ずよくなるんじゃないかなと思っています」

“ファンが喜んでくれる姿を見たい”

ー落ち込むこともあると言っていたが、故障と復帰を繰り返して、期待されながらもうまくいかないところもあったと思うが、そのたびに立ち上がるいちばんの原動力は何か。

「いちばんはやっぱり球場に足を運んでくれているファンの人じゃないかなと思うので、それは結果が出る出ないにかかわらず来てくださるファンの人もいるし、そういうファンの人が喜んでくれる姿を見たいなっいうのがいちばんかなと思うので、あとは自分がこうなりたいなと思った目標に対して、諦めきれない気持ちがそうさせてくれるのかなと思うので、日々の練習もそうですけど、目標がそういう気持ちにさせてくれるのかなと思います」

ー日本のファンの盛り上がりや応援はどのくらい伝わっていたか。

「向こうでは日本のテレビはほとんど見ていなかったので、テレビからというのはなかったですかね。あとは、クラブハウスの中に記者の方が入るということもここ2年ぐらいはないので、あまり直接の声を聞くというのはあまりなかったかなと思います」
ーアメリカに行って自分が変わったと思うことは。

「変わったと思うことはないですかね。常に同じような感じで、今もそうですけど、いるので、変わったということはないと思います」

ー日本に帰ってきて何を食べたか。

「きのう隔離期間が終わったので、それまでずっと自宅待機という形だったので、外ではまだ食べていないですね。家で食べていました、ずっと」
ー日本ハムの栗山前監督が侍ジャパンの次の監督の有力候補と言われているが、侍ジャパンに招集されたらどうするか。

「それは招集されてからのことで、まだ先の話ではあるので、コンディションも含めて自分がそういう立場にいなければいけないので、日本のプロ野球の選手たちのレベルも高いと思いますし、それは自分がまずはそこのレベルに維持して招集されるという状況になってみないとなかなか考えるということはないのかなと思います」

ー「一番の選手になる」と言っていたが、この4年間で「一番の選手」にどのくらい近づけたか。足りなかったところは。

「足りなかったなと思うところはたくさんあります。ただ、その目標に向けて確実にレベルは上がったかなと思っているので、そこは自信を持って言えるかなと思いますし、何を持って一番なのかっていうのは少しあいまいなところではあるので、まあそこがまたよかったりするんですけど、これからも目指していきたい目標ではあるかなと思います」

東日本大震災10年“気持ちは変わらない”

ー東日本大震災から10年の節目。この年にこのような成績が残せたことと東北への思いは。

「何年たっても気持ちは変わらないですし、節目としては1つあるかもわからないですけど、僕も高校生だったので、忘れることはないかなとは思うんですけど。出身の岩手だったりとか、その近辺、僕を近くで見てくれた人たちっていうのは活躍するのはすごくとても喜んでくれる人たちが多いので。すごい勇気づけられることもこちらもありますし。逆にプレーを見てそういってもらえるのがいちばんありがたいことだと、こちらとしてうれしいことだと思うので、そういう人たちが1人でも増えてくれたら、こちらとしてもやりがいがあるかなと思うので、頑張りたいと思います」

ー落ち込むことがあると言っていたが、手術も乗り越え、いちばんお世話になった方は。

「お世話になっているのはやっぱり(通訳の水原)一平さんじゃないかと思います。それは常に一緒に仕事もしていますし、それはそのとおりじゃないかなと思います」

ー日本で応援している家族から奮起になった言葉は。

「奮起する言葉。基本的に人に相談するということはあまりない人間なので、そんなにないですかね」

ー家族と連絡は取らないのか。

「家族ですか、まあ来ることはありますかね。でもそんなに長いことはとらないですか」

ーたわいもない世間話で終わるのか。

「そうですね」
ー来シーズン、監督は外野手を含めた三刀流の機会も増やしたいと発言している。どう考えているか。マウンドを降りた後、外野手としても出続けたい気持ちはあるのか。

「マウンドを降りたあとは、ことしも何試合か守ったりしていたので、それはそのとおりかなと思いますし。スタートから外野にいくっていうのは、監督だけじゃなくてGMがトップでチームを編成しているので、来年のチームのバランスによってかなというところかなとは思うんですけど。
まあできるというのがあれば1つ選択肢が増えるので、ゲームの後半なんか特に野手を切りたい場面っていうのがあれば、他の選手を切りやすくなったりとかするかなとは思うので、できるにこしたことはないかなっていう、今のところはそういう感じかなとは思います」

ホームラン“この1本というのはない 46本打てた”

ー今シーズンのプレーを振り返って、いちばん熱く盛り上がったシーンは。

「指名打者を解除した試合は、思い出というか、大きかったかなとは。個人的にもそうですし、今シーズン最後まで戦い抜く中でも、スタートの1試合としてみんなが不安なくスタートするためには重要な1試合だったかなと思うので。そこをバランスよくスタートできたところはすごく大きなところかなとは思います」(※大リーグで初めて「2番・ピッチャー」として先発出場した4月4日の今シーズン初登板の試合)

ー印象に残るホームランは。

「印象に残っているホームラン。この1本というのはないですかね。46本打てたというのがいちばんかなと思います」
ー母校の花巻東高校が秋の東北大会で初優勝した。後輩へのメッセージと、恩師の佐々木監督にもメッセージを。

「優勝を目指して頑張ってほしいということかなと思います。僕も目指してはやっていましたけど、なかなか行けるところではないので。甲子園っていうのがいちばんの目標だと思いますけど、神宮大会もすごく大きな大会なので。優勝目指して頑張ってほしいなと思います」

ー佐々木監督について。
「監督はそうですね、連絡は取り合ってはいるので、この場でというのはありませんけど。監督に関しても勝つのがいちばん気持ちいいところだと思うので、ぜひ優勝してほしいと思います」

“フィジカルがしっかりしていた”

ー技術的に改善した点を。

「いちばんはやっぱりフィジカルがしっかりしていたっていうことですかね。技術ではないですけど、そこが技術にいちばん結び付くところなので、基本的にはしっかりとしたフィジカルがあることによってできることが増えるということでいうと、いちばんはフィジカルになってくるかなと思います」

ーフォームの修正などの取り組みは。

「毎年状態がよくても悪くても、少なからず微調整は続けていくので。ピッチングに関してもバッティングに関しても、ことし調子がいい時期でも、微調整を繰り返しながらちょっとずつよくなるっていうのが多かったかなと思います」

ー隔離期間が明けて、現在のトレーニング状況は。

「2週間ぐらいはほとんど動かずに、アメリカでは休んでいたので、他の仕事をしたりとか。日本に帰ってから、ここまで隔離期間2週間くらい、自宅でトレーニングをまずして。きのうから外に出て動き始めたりはしているので、スローイングは、ちょうどきょうのこの後からやります」
ーMVPはどこで発表を待つ予定か。

「どこなんでしょうね、分からないです」

ー高額納税者であると思うが、アメリカに住んで気付いた日本の税制、気付いたこと、思いなど。

「ロサンゼルスは税率高いので、そうですね、自分の稼いでる半分よりちょっと多いくらいは納めないといけないので、まあそれは納めますし。特に消費するということはあまりない方なので、今のところはたまっていく一方かなと思っています」
ー今シーズン、メンタル面で変えたところは。

「考え方を変えるというのは特にはないですね。ただ、ケガも続いていましたし、去年もあまりいいシーズンだとはいえないシーズンだったので、チャンスも含めて、そんなにこれから多くのチャンスをもらえる立場ではないなというのが大きく違うところかなと思うんですけど。そんなにメンタル的に変わる、なにを変えたかというのはないですね。
ただ試合に出ていれば勝ちたいなと思うのが普通ですし、チーム的に苦しい状態が続いていたので、そこに対してより勝ちたいなという気持ちはより高くなっている、毎年毎年、高くなってきているかなと思います」

家庭を持つタイミングは

ー家庭を持つタイミングについて考えることはあるか。

「タイミングですか、タイミングは特に考えていないですかね。よきタイミングでというか。まぁそうなるようにしかならないものだと思っているので」

ーまだもう少し先か。

「そうですね。今のところまだまだ先じゃないかと思っています」
ー来年で5年目になるが、二刀流を続けてきて、日本の頃と変わるのか。

「今は変わらないですね。ただ、1年目をやるにあたっては、アメリカの方がもちろん懐疑的な声はありましたけど、受け入れてくれる器というか、そういうのは広いなと感じたので。どちらかというと日本の1年目の方が、なんというか幅というのは狭かったかなという印象があるので、今は何も気にすることなくというか、あとは自分が結果を出すだけなので。そういう意味では変わったかもしれないですけど、特には大きく何かを変えるということはなかったです」

ー2つともこれから先も続けていきたいか。

「そうですね。ここまで頑張ってきましたし、もっともっと高くいけると思っているので、まだまだ頑張りたいなと思います」

ー2023年に日本ハムは新球場が完成するが気になるか。

「そうですね。送られてきたりとか、関係者の方からするんですけど、どういう風になるかなというのは興味深いというところです」

ー送られてきたのは画像か。

「そうですね」

ーいつかはもう一度、日本ハムの新球場でプレーしたいという思いはあるか。

「日本ハムファイターズでですか」

ーそれも含めて。

「今は全然考えていないですね。やっぱりメジャーリーグでやり遂げるということしか考えていないですし、そこで出し切ることしか考えていないので。これから先どうなっていくか正直、わからないですが、今はそれしか考えていないですね」
ー今シーズンは投げた翌日に試合に出た。来シーズンはどこが楽しみか。

「シーズンが始まる前からそういう風な形になると決まっていたわけでなくて、自分が出られると思った試合は監督とコミュニケーションを取りながらやっていこうという感じでスタートして、思ったより出られるねという感じでシーズンを通してできたので、それができるとわかったことがいちばんよかったことというか、来年につながることだと思います」

ー来年、もっとやれるというイメージはできているか。

「バッティングもそうですが、ピッチングはまだイニング数はそこまで多くないので、数を増やしていければもともっと高いレベルで数字が残るんじゃないかと思っています」

ー体調管理、食事で変えたことやこだわったことは。

「シーズン中はビュッフェ形式というか、球場でもそういう感じで出ているので、ある程度決まったもの中で自分で取って行くスタイルですし、ホテルに帰ればホテルのものしかないので、シーズン中はどちらかというとカロリーと運動量のバランスを考えることくらいかなと思います。
どちらかというと、オフシーズンの方が栄養素に関しては細かくやっていくイメージかなと思います」

今シーズンいちばんのひらめきは

ー日常生活でひらめきを見つけるのが楽しみというが、今シーズンいちばんのひらめきは。

「カットボールは多めに投げていたんですけど、それは後半に入るのにもすごく大きかった。スプリットもそうですけど、その2つは大きかったですね」

ー日常で何かをしているときにひらめいて試すということか。

「寝ている時とか、なんかいけそうだなというのが出てきたりするのがいちばん、やっていておもしろいなと。次の試合で試してみようとか、というのがやっていていちばんおもしろいところかなと個人的に思っています」

ー寝ているときにひらめいたのか。

「そうですね。ふとしたときにいけそうだなと思って、次の日にやってみたり、次の試合でやってみようとキャッチャーと相談して試してみたりとか、という感じですかね」
ーベーブ・ルースと比較された感覚はどうか、どんな存在か。

「比較していただけるだけでとても光栄なことで、もちろん残した数字だけではない方だと思うので、そこがいちばんすごいのであって、そういう風になるというのがいちばん選手としてもいつまでも覚えてもらえる選手というのはなかなかいることではないので、そこは1つ選手として目指すべきものの1つかなとは思うし、そういう方だということです。
実際やっているところを見ているわけではないけど、多くの方が知っているのはすごいことだと思います」

ーこのオフに重点的に取り組むことと来年の目標は。

「いちばんはフィジカルを保っていくというか、さらに向上させるところかなと思うので、まだ100%、120%というわけではないので、もっともっとやる余地はあるかなと思っていますし、キャンプインまでにそこをしっかり詰めていって、そうすれば必然的にスキルの部分でも気付くことが多くなってくると思うので、あとはそこからのすり合わせはスプリングトレーニングに入ってからかなと思います」
ー目標にしたい具体的な成績は。

「いちばんは数じゃないかなと思っているので、どれくらい試合に出られるか、どれくらい打席に立てるか、どれくらい登板できるかというのがいちばんかなとは思います。
あとはやれることはやって、残った数字はシーズン終わったあとによかった、悪かったを自分で振り返ればいいと思っているので、いちばんは健康でシーズン通して出続けることがいちばんかなと思っています」

ーアメリカで異次元な活躍と報道されたが、どのように感じるか。

「僕自身はやっている方なので、特に自分がやっていることに対して、すごいなという感覚はないですね。ただ違ったことはやっているので、単純にそう見えることはあると思いますし、そういうサンプル自体が少ないので、今後多くなってくれば、この数字がすごいのかすごくないのかはっきりしてくると思います」
ー同級生で親交のある広島の鈴木誠也選手が大リーグ挑戦の意向があるとされている。どのくらいの活躍を予想するか。

「ポスティングするかどうかまずわからないので、そのことはちょっとわからないですし、本人が行きたいのか行きたくないのかもちょっとわからないので、実際に行ったときの数字は正直、予想できない。自分自身ですら予想できないので。
ほかの選手となってくると、毎年毎年、レベルも上がっていますし、同じことをやっていては同じような成績は残らないので。僕自身もことしと同じようなことをやっていても、来年同じような成績が残るかといったらそうではないので。常に上を目指さないといけないと思いますし、どこでやるにしてもそういう気持ちじゃないかと思いますし、同級生だしずっと応援しています」

ーバッターの鈴木選手をどう見るか。

「そんなに多く対戦しているわけではないので、わからないですけど、おそらく今のプロ野球の中では頭抜けているくらいのバッターじゃないかなと思うので、実際に向こうで対戦する機会があればそれはそれで楽しみですし、やってみたいなというのはもちろんあるかなと思います」

ー松坂大輔投手が引退したが、松坂投手の存在、松坂世代の存在はどのように感じるか。

「僕の印象はやっぱりボストンのイメージが強いかなと。移籍する、しないのところからという感じですけど。いま振り返って成績を見てもすばらしいし、実際に投げている映像を今見てもすごいなという印象を受けるので、できれば実際に打席の中とか、見てみたかったなという気持ちはありましたけど、長い間頑張ってすばらしい成績を収めてこられた方なので、お疲れ様でしたということと、今後、何かさらに野球界を盛り上げて下さればすごくうれしいかなと思っています」

ー松坂投手の姿を見て勇気をもらったとか。

「かっこいいなとは思っていましたね。投げ方もそうですし。ワインドアップで投げるピッチャーはあまり少なくなってきているので、まねしたりとか、常に見てきた投手かなと思います」