衆院選 比例代表 立民と国民の略称「民主党」に約200万票

先の衆議院選挙の比例代表で、立憲民主党と国民民主党がともに略称として使用した「民主党」と書かれた票が、少なくとも34の都道府県で約200万票にのぼることがわかりました。
これらの都道府県に限ると、全国の比例代表で3議席を獲得したれいわ新選組の得票を大きく上回りました。

先の衆議院選挙の比例代表では、立憲民主党と国民民主党が略称をいずれも「民主党」として届け出ました。

公職選挙法は、複数の政党が同じ略称を使うことを認めていて、総務省は公示後の先月22日、都道府県の選挙管理委員会に「民主党」と書かれた票は規定に基づいて有効票として扱い、得票数に応じて両党に比例配分するよう注意を求める趣旨の連絡を出していました。

NHKが各地の選挙管理委員会に取材したところ、両党に比例配分された「民主党」と書かれた票は、少なくとも34の都道府県で合わせて197万3362票にのぼることがわかりました。

これは、これらの都道府県で両党が獲得した票の合計のおよそ24%を占めました。

さらに、これらの都道府県に限って、ほかの党が獲得した票と比較すると、全国の比例代表で9議席を得た、共産党のおよそ236万票には及ばないものの、3議席を得た、れいわ新選組のおよそ127万票を大きく上回りました。

都道府県別では、東京都で28万3783票、北海道で17万9084票、静岡県で14万2788票、などとなっています。

九州地方の自治体の担当者は「有権者から『略称が同じで紛らわしい』という意見や問い合わせが連日寄せられた」と話したほか、東北地方の自治体の担当者は「『投票所の略称の表示が間違っているのではないか』という問い合わせを何度も受けた」と話しました。

立民 福山幹事長「来年の参院選は『りっけん』で」

立憲民主党の福山幹事長はNHKの取材に対し「1年前に新しい立憲民主党を結党した時『略称を民主党にしてほしい』という声が非常に大きかったため、略称を民主党で届け出た。衆議院選挙の前に略称をひらがなの『りっけん』にしようという議論はあったが、時間の壁もあり、間に合わなかった。混乱させたことは申し訳なく思う。来年の参議院選挙にはひらがなの『りっけん』で戦えるよう略称を変えていく予定だ」と述べました。

国民 玉木代表「有権者から見て判別がつきやすいものに」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「われわれは結党以来、略称はずっと民主党だ。ただ、両党で話し合って、有権者から見て判別がつきやすいものに変えていく必要がある」と述べました。

総務省「法律の規定に則り処理」

総務省は「公職選挙法で、同一の略称は案分すると定められており『民主党』の略称が2つある以上、法律の規定に則って処理するしかない」としています。