震災やコロナ 卒業式が開けなかった卒業生招いて式典 獨協大学

埼玉県草加市の獨協大学で、震災や新型コロナウイルスの影響で卒業式を開けなかった年の卒業生たちを招待して式典が開かれました。

招待されたのは、東日本大震災と新型コロナの影響で卒業式が見送られた獨協大学の2011年と去年の卒業生合わせておよそ3400人で、13日はこのうちのおよそ200人が参加しました。

この日にあわせ、企業の協力ではかまの貸衣装の優待サービスもあり、会場では和服姿の参加者も多く見られました。

式典では山路朝彦学長が「これまで卒業式ができなかったのは2011年と去年だけで、困難の中にあっても強い意志を持ちながら過ごしてほしい」などとあいさつしました。

一方、学長からばらの花を手渡された去年の卒業生代表が「就職しましたが研修の多くはオンラインで、周りに悩みを共有できる人がほとんどいなくて不安でしたが、周囲の温かい支えで着実に仕事をこなせるようになりました」とあいさつしました。

そして大学の応援歌が演奏されると、参加者は懐かしそうに聞き入っていました。

参加した去年の卒業生の男性は「卒業式が急きょ中止になったことは残念でしたが、このような機会を作っていただき、恩師や遠方の友人と再会することができてありがたい」と話していました。