林真須美死刑囚 弁護士と面会制限 国に慰謝料命じる 大阪地裁

平成10年に和歌山市で起きた毒物カレー事件で死刑が確定し、拘置所に収容されている林真須美死刑囚が再審=裁判のやり直しを求めるための弁護士との面会が制限されたのは不当だと訴えた裁判で、大阪地方裁判所は「死刑囚にとって重要な利益を侵害し違法だ」などとして、国に対し89万円の慰謝料の支払いを命じました。

林真須美死刑囚(60)は平成27年から29年にかけて、収容されている大阪拘置所で再審請求の打ち合わせのため弁護士と面会した際
▽面会が1時間に制限されたことや
▽弁護士にパソコンの使用が認められなかったことは違法だと主張して
国に対し1000万円の慰謝料を求める訴えを起こしていました。

この裁判の判決で大阪地方裁判所の山地修裁判長は11日「再審請求の打ち合わせは死刑囚にとって重要な利益で十分に尊重されなければならない。拘置所は規律や秩序を害する具体的なおそれがないのに制限するのは裁量権の範囲を逸脱して死刑囚の利益を侵害しており、違法だ」という判断を示しました。

そのうえで制限した89回の面会、1回につき1万円の慰謝料を支払うよう国に命じました。

大阪拘置所は「主張が認められなかったことは誠に残念です。判決内容を十分精査し、関係機関と協議したうえで対応していきます」とコメントしています。