“年末に向け会食機会増 対策継続を” 都モニタリング会議

感染状況や医療提供体制について分析・評価する東京都のモニタリング会議が11日開かれ、専門家は感染者数が一定程度に収まっているとしたうえで、「年末に向け会食の機会が増える中、ワクチン接種や基本的な対策を徹底し、感染を抑え込む必要がある」と対策の継続を改めて呼びかけました。

東京都は、感染状況や医療提供体制について分析・評価するモニタリング会議を現在、月に2回行っていて、11日は今月に入って1回目の会議が開かれました。

会議では、
▽都内の感染状況については「感染者数が一定程度に収まっていると思われる」とされる、4段階のうち最も低いレベル、
▽医療提供体制については「通常の医療との両立が可能な状況」とされる4段階のうち2番目に低いレベルとし、いずれもこれまでの判断を据え置きました。

また、都内の新規陽性者数の7日間平均は22.9人と、先週の21.7人からほぼ横ばいで、4週連続で50人を下回っていることが報告されました。

一方で、専門家は「年末に向けクリスマス、忘年会、帰省などで会食の機会が増える。マスクを外したまま長時間にわたって大人数で会話することや、ふだん会っていない人と会食することは新たな感染拡大のきっかけになるおそれがある。引き続き、冬に備えてワクチン接種をさらに推進するとともに基本的な対策を徹底し、感染を抑え込む必要がある」と述べ、対策の継続を改めて呼びかけました。

このほか、医療提供体制について、専門家は「入院患者と重症患者が継続して減少し、通常医療との両立が可能な状況にあるものの、感染拡大に備えた人員や病床を確保していることによって救急患者の受け入れ体制はいまだ影響を受けている」と指摘しました。