都心のオフィス空室率 20か月連続で上昇 テレワーク普及が影響

新型コロナウイルスの影響で、テレワークが普及する中、東京都心でオフィスの空室率が上がっています。10月の空室率は6%余りとなり、前の月と比べて20か月連続で上昇しました。

オフィス仲介大手「三鬼商事」によりますと、千代田区や港区など東京都心の5つの区のオフィスビルの空室率は、調査対象のおよそ2600棟の集計で、先月は平均6.47%と前の月より0.04ポイント上昇しました。

上昇は去年3月以来、20か月連続です。

新型コロナの影響でテレワークが普及する中、企業の間でオフィスを移転したり、面積を縮小したりする動きが広がっていることが背景にあります。

こうした中、オフィスの賃料も下落していて、先月の1坪当たりの賃料は平均2万804円と、前の年の同じ月と比べて7%余り下がりました。

賃料の下落は15か月連続です。

区ごとの空室率 最も高いのは港区

10月のオフィスビルの空室率を区ごとに見ますと、最も高いのが
▽港区で8.64%
次いで、
▽新宿区が6.79%
▽渋谷区が5.89%
▽中央区が5.57%
▽千代田区が4.78%
となっています。