中国 習近平国家主席 TPP加入に向け市場開放推進を強調

中国の習近平国家主席は、APEC=アジア太平洋経済協力会議の関連会合にビデオメッセージを寄せ、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入に向けて、いっそうの市場開放を推進する考えを強調しました。

中国の習近平国家主席は、APECの首脳会議を前に11日、関連会合の「CEOサミット」にビデオメッセージを寄せました。

中国外務省によりますと、この中で習主席は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入に向けて、農業や製造業分野の全面的な開放や、外国企業に対する待遇の改善など、中国として、いっそうの市場開放を推進する考えを強調しました。

中国のTPP加入をめぐっては、高いレベルのルールを満たす用意があるのか、加盟国の間で慎重な見方もあることから、こうした懸念を打ち消したいねらいがあるとみられます。

また、2060年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を目指す考えを重ねて強調するとともに、気候変動への対応で、先進国は途上国に対し、財政や技術面での支援を行うよう改めて求めました。

一方で習主席は「イデオロギーで線引きをしたり、地政学的な小さなグループを作ったりしても未来はない。アジア太平洋地域は、冷戦時代の対立や分裂した状態に戻ることはできないし、すべきでない」と述べ、アメリカが同盟国や友好国と中国を念頭にした新たな枠組みを作る動きをけん制しました。