タイ憲法裁判所 王制改革は憲法違反 要求やめるよう命じる

タイの憲法裁判所は去年から続く反政府デモの中で若者たちが求めている王制改革について、国王を元首とする立憲君主制を転覆させようとするものだとして憲法に違反するとの判断を示し、要求をやめるよう命じました。デモ隊側の弁護士は国の在り方を議論することさえ難しくなるとして、不当な判断だと訴えています。

タイでは去年7月以降、若者らによる反政府デモが相次ぎ、現政権の退陣要求に加えて、王室に対する中傷に適用される不敬罪の廃止や王室関連予算の削減など、これまで議論することさえタブーとされていた王制の改革を求める声も上がっています。

タイの憲法裁判所はこうした声が広がるきっかけの一つになった、大学生らが去年8月に掲げた王制改革の要求について、10日「立憲君主制を転覆させようとするものだ」として憲法に違反するとの判断を示しました。
そのうえで、裁判所は活動の中心になっている若者ら3人とこの3人に関係するデモの参加者に対し、将来にわたって一切の王制改革の要求を行わないよう命じました。

これに対してデモ隊側の弁護士は「今後は王制改革を唱えただけで国家の転覆を企てたとして刑事告発を受けるおそれがあり、よりよい社会を求める若者にさらなる重圧を加えることになる」と述べ、国の在り方を議論することさえ難しくなるとして不当な判断だと訴えています。