高野連 新会長に寶馨さん「高校野球の発展に尽くしたい」

高野連=日本高校野球連盟の新しい会長に、京都大学大学院の教授で関西学生野球連盟の副会長を務めた寶馨(たから・かおる)さんが就任することが決まり、「高校野球の発展に微力ながら尽くしたい」と抱負を話しました。

高野連は10日、オンラインで理事会と臨時評議員会を開き、寶さんの新会長就任を決めました。

寶さんは滋賀県彦根市出身の64歳。

京都大学大学院の教授で、防災技術政策などを専門としています。

学生時代には京都大学の野球部でピッチャーとして活躍し、卒業後は監督や部長を務めました。

また、関西学生野球連盟の副会長を4年間務めた経験もあります。

オンラインで会見した寶さんは「春夏の甲子園は高校球児の夢の舞台だ。健全な形で続けていけるよう、大学野球に40年以上関わってきた経験を生かし、高校野球の発展に微力ながら尽くしたい」と抱負を話しました。

一方、八田英二会長は今月いっぱいで退任することになりました。

6年間の在任中には、全国大会での休養日を増やしたり1人のピッチャーが投げる球数を1週間で500球以内とする「球数制限」を導入したりするなど選手の負担軽減に力を尽くしました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、去年、春と夏の甲子園の中止を決断した一方、センバツに出場する予定だった32校を招いて1試合かぎりの交流試合を開催しました。

八田会長は「高校野球が教育の一環だという伝統を守るために、革新も必要だと考えて取り組んできた。会長として高校野球という教育活動に携われたのは大きな喜びだった」と振り返りました。

「継続試合」の導入も検討

高野連の新しい会長に就任する寶馨さんは、雨などで試合が続行できなくなった場合、翌日以降に打ち切った時点から再開する「継続試合」の導入を早急に検討する考えを示しました。

高校野球では、1人のピッチャーの球数を1週間に500球以内とする球数制限が適用されていますが、ことし夏の全国高校野球では、雨で2試合がノーゲームとなるなどとした影響で、チームによっては1週間で最大5試合を戦う可能性もありました。

寶さんは、会見で「球数制限は健康第一ということで望ましい制限だ。そういう意味では、雨で続けられなくなった試合も制限に引っかかる中で100球近く投げたのに中止になって、また最初から投げることは避けたい」と話しました。

その上で、雨などで試合が続行できなくなった場合、翌日以降に打ち切った時点から再開する「継続試合」の導入を早急に検討する考えを示しました。