柏崎刈羽原発6号機 施設の「くい」が損傷 中越沖地震の影響か

新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所6号機の施設の1つで、建物を支える地中の「くい」が損傷していたことが分かり、原子力規制委員会は2007年の新潟県中越沖地震の影響も考えられるとして、年明けにも現地調査して原因などを確認することになりました。

東京電力によりますと、損傷していたのは、柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋に隣接する施設を地中で支えている鉄筋コンクリート製の「くい」で、ことし7月、耐震補強工事をしていた際に確認したということです。
「くい」は8本あり、直径1.8メートル、長さ12メートルで、このうち1本は「くい」の内部にある鉄筋が破断や変形していたほか、残る7本はコンクリートのひび割れなどが見つかったということです。

規制委員会の更田豊志委員長は、10日の定例会合で「2007年に起きた新潟県中越沖地震の影響ではないか」と指摘し、原因などを確認すべきだとする考えを示しました。

これを受けて、事務局の原子力規制庁は、損傷の原因や補修方法、別の施設への影響の有無などを東京電力に確認するとともに、年明けにも、現地調査することを決めました。

柏崎刈羽原発の6号機と7号機は、再稼働に必要な審査に合格していますが、ことし、テロ対策の問題が相次いで明らかになり、原子力規制庁が検査に入るなど、再稼働できない状態が続いています。

原子力規制委 当時の設計にさかのぼり確認

原子力規制委員会の更田豊志委員長は「そもそも、どういう設計で、どう評価されていたものが、新潟県中越沖地震の影響を受け、こうした損傷状態に至ったか、東京電力と原子力規制庁で一連の流れをおさらいする必要がある」と述べ、当時の設計にさかのぼって確認する考えを示しました。

そのうえで、「耐えられる設計にもかかわらず損傷したのなら、設計の考え方や評価の手法に疑問が生まれてくる。現地を確認したうえで、東京電力の説明が妥当かどうか議論を進めていく」と述べました。