韓国で排ガスの浄化に必要な尿素水が不足 物流への影響懸念

韓国で、ディーゼル車の排ガスを浄化するために必要な尿素水が不足し、物流への影響が懸念されています。背景には、中国からの原料供給が滞っていることがあり、当局は対応に追われています。

韓国では、ディーゼル車に排ガスの浄化装置を搭載することが求められ、浄化装置には、有害物質の排出を抑えるために尿素水が使われています。

しかし、韓国が尿素水の原料となる尿素の大半を依存している中国が、先月、輸出前の検査を義務化したため、韓国への供給が滞る状況となっています。

このため、韓国各地で尿素水が不足し、9日にチョルラ(全羅)北道では、自治体が地域の住民向けに尿素水を購入できる場を急きょ設けるなど、対応に追われました。

韓国メディアは「尿素をつくるのに必要な石炭の需要が中国で高まり、生産に影響が出ている。中国政府は、尿素の輸出を事実上制限した」という見方を伝えています。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、外交ルートを通じて尿素水の確保に努める姿勢を強調していますが、物流への影響が懸念されるなか、韓国メディアの間では「政府が適切に判断できず対応が遅れたのではないか」という批判も出ています。