ワクチン 来月から3回目接種 職域接種は来年3月めど開始方針

政府は、新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種について、来月から3回目の追加接種を始め、職域接種は、条件が整えば来年3月をめどに始める方針を固めました。

新型コロナ対策 全体像の原案判明

新型コロナウイルス対策をめぐって、岸田総理大臣は、次の感染拡大に備えた対策の全体像を、12日示す考えを表明していて、その原案が判明しました。

それによりますと、医療提供体制を強化するため、
▽今月中に、ことしの夏よりも3割多い患者が入院できる体制を構築したうえで、
▽来月以降は、毎月、医療機関ごとの病床の確保状況や使用率を公表するなど、徹底的に「見える化」するとしています。

またワクチン接種については、
▽来月から3回目の追加接種を始め、2回の接種を受けてからおおむね8か月以上がたった対象者のうち、希望者全員が接種を受けられるようにするとともに、
▽職域接種については、2回の接種を受けた人のほぼすべてが対象者として認められれば、来年3月をめどに3回目の接種を始めるとしています。

そして治療薬の開発に向けて、1つの治療薬当たり最大およそ20億円の開発費用を支援し、軽症者向けの飲み薬については年内の実用化を目指すとしています。

さらに、
▽健康上の理由などでワクチン接種を受けられない人を対象に、来年3月まで、予約不要で無料のPCR検査などを受けられるようにするほか、
▽感染が拡大している場合には、都道府県の判断で、無症状でも無料で検査を受けられるようにするとしています。

このほか、年内にワクチン接種証明書をデジタル化し、国内でも利用可能とする方針も盛り込まれています。

政府は、12日に対策本部を開き、こうした内容を盛り込んだ新型コロナ対策の全体像を取りまとめることにしています。