無免許運転事故で辞職勧告決議 木下都議 議員辞職しない考え

選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こし、辞職勧告が決議された東京都議会の木下富美子議員は、9日、当選後、初めて議会を訪れて議長らと面会し、議員辞職はしない考えを伝えました。

東京都議会の木下富美子議員は、ことし7月の都議会議員選挙の期間中に無免許運転で人身事故を起こし、都議会で2回、辞職勧告が決議されています。

木下議員は、7月に当選したあと、これまで体調不良を理由に一度も議会に出席していませんでしたが、9日午前、当選後初めて議会を訪れて正午から議長、副議長と面会しました。

このなかで、木下議員は、議長から辞職を求められたのに対して、議員辞職はしない考えを伝えました。

木下議員は面会のあと記者団の取材に応じ「大変なご迷惑をおかけし、あってはならないことを起こしたことを心より反省し、おわび申し上げます」と陳謝したうえで、今後は免許を取得しないことや、当選後の議員報酬は寄付したことなどを説明しました。

そして「辞職勧告決議が2度出されたことは大変重く受け止めている。厳しいご批判を受ける一方で『ぜひ、続けてほしい』という声があることも事実だ。償うべき罪は償ったうえで、失われた信頼を回復することは大変厳しい道のりであることは覚悟しているが、これからの議員活動で答えを導き出せればと思う」と述べ、議員辞職はしない考えを重ねて示しました。

木下議員は、9日午後、所属する委員会で質疑を行う意向を示していましたが、一部の議員が「辞職しない理由について十分な説明がなされていない」などと反発したため、委員会は開始予定の午後1時から7時間以上たった今も開かれていません。

三宅茂樹議長「辞職するべきだと申し上げたが…」

木下富美子議員と面会した三宅茂樹議長は、記者団に対して「辞職するべきだと申し上げたが本人からは『辞職はしない』ということばがあった。公人として、こういうことを引き起こした責任の取り方をどう考えているのかと尋ねたが、『議員として活動して返していきたい』ということだった」と述べました。

木下議員の報酬やボーナスは

木下富美子議員は、2017年とことしの都議会議員選挙で、都民ファーストの会の公認を受けて板橋区選挙区から立候補し、当選しました。

ことしの選挙では、都民ファーストの会の特別顧問を務める小池知事が木下議員の事務所に激励に訪れていました。

都議会の事務局によりますと、木下議員に対しては、毎月81万7600円の議員報酬が支給されています。

これについて木下議員は、議会を欠席していた3か月分をNPO法人などに寄付したと説明しています。

また、議員報酬のほかに、ひとつき当たり50万円が支給される政務活動費については、都に返納するとしています。

一方、木下議員が来月1日に在職していれば、およそ200万円のボーナスが支給される予定です。