JAL アプリで接種証明 アメリカ渡航にワクチン義務化で

日本からアメリカへの渡航にワクチンの接種完了が義務づけられたことを受け、日本航空は事前に専用のアプリに登録した接種証明を使って搭乗手続きを行えるサービスを始めました。これまでの書面のチェックに比べ大幅に時間が短縮されます。

アメリカに入国する外国人渡航者は、検査での陰性証明に加えてワクチンの接種完了が今週から義務づけられ、日本から航空機を利用する際は搭乗前にワクチンの接種証明の提示が求められます。

日本航空はアメリカに渡航する利用客が、事前に接種証明をスマートフォンのカメラで撮影して、専用のアプリに登録したうえで、搭乗手続きを行えるサービスを9日から始めました。
通常、日本からの渡航の際は4種類の書類が必要で、航空会社の地上スタッフがそれぞれの書類をチェックして渡航の可否を判断していますが、日本航空によりますと、このアプリを使えば入国条件を満たしているかを人工知能で判定するため、手続きの時間が大幅に短縮されるということです。

羽田空港のチェックインカウンターでは、早速アプリを使って搭乗手続きを行う人の姿が見られました。

こうしたサービスは日本の航空会社では初めてで、日本航空の宇都宮沙織主任は「今後、利用客の渡航が再開していくのに合わせて、シンプルでわかりやすい手続きを案内できるよう準備を進めていきたい」と話していました。