ベラルーシから大勢の移民 ポーランドとの国境に 軍投入も

旧ソビエトのベラルーシが、対立するEU=ヨーロッパ連合の域内に移民を意図的に越境させているとして非難を受ける中、EU加盟国の1つ、ポーランドとの国境沿いに大勢の移民が集まり、ポーランド政府が軍を投入するなど、緊張が高まっています。

ポーランド政府は8日、ツイッターで、ベラルーシ側の国境付近に数千人の移民が集まり、不法に越境しようとしていると明らかにしました。

これを受けてポーランド国防省は1万2000人以上の兵士を配置したとしていて、移民たちが国境沿いの有刺鉄線を壊そうとして兵士に追い返される映像も公開しました。

ベラルーシの隣国で、EU加盟国のポーランドやリトアニアでは、ことしの夏以降、中東などからの移民がベラルーシを経由して不法に越境するケースが急増していますが、ベラルーシのルカシェンコ大統領は黙認する姿勢を示しています。

これについてEUは、ルカシェンコ政権によるEUの制裁への対抗措置だと非難しているのに対し、ベラルーシの国境警備局は8日「これまでに何千人もの移民がポーランド政府から押し戻された結果、絶望的な行動に出たものだ」と逆にポーランド政府を非難しています。

ルカシェンコ大統領は11月4日、ロシアのプーチン大統領との間で軍事や移民政策での統合を進める合意文書を交わしていて、ロシアの後ろ盾を得ながらEUとの対決姿勢をさらに強める構えです。