観光列車 伊予灘ものがたり 「俳句列車」として運行 愛媛

列車に揺られ風景や豪華な食事を楽しみながら俳句を創作する特別列車が運行され、伊予灘を詠んだ俳句などが披露されました。

JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、俳句にゆかりの深い松山市との観光協定の一環で、8日は「俳句列車」として運行され、25人を乗せて松山駅と伊予大洲駅の間を走りました。
講師を務めた俳人の家藤正人さんは、乗客と軽快なやり取りをしながら「トーストにハチミツを塗る」とか「電車歴が30年」といった何気ない十二文字が俳句の「タネ」になるとアドバイスしました。

乗客は、車窓から見える田園に点在する住宅や、一面に広がる伊予灘、沿線で見送る人々といった情景をはじめ、豪華なランチを「タネ」にして俳句を詠んでいました。

家藤さんは一つ一つ目を通して、作品の良さを引き出しながら秀作を選んでいき、5つの句が披露されたあとには乗客の投票で、1位に「伊予灘は 天地ひと色 冬に入る」が選ばれました。

この句を詠んだ久住房子さんは「ふだん見ている瀬戸内海ですが、伊予灘沿いを走ったきょうは海と空が一色に見えました」と込められた情景を語りました。

家藤さんは「俳句は聴覚でも食べる味覚でも、何でも俳句の句材になります。お客様たちが出会うもの全部に楽しみ、俳句に現れた一日だなと思いました」と話していました。