化学メーカー デンカ コロナ抗原検査キット13万箱自主回収へ

東京 中央区に本社がある化学メーカーの「デンカ」は、新潟県五泉市で製造した新型コロナウイルスの抗原検査キットの一部で、時間の経過で部材が劣化すると「偽陽性」の確率が高まる可能性があると発表しました。メーカーでは、合わせて13万箱を自主回収することにしています。

自主回収されるのは「クイックナビーCOVID19Ag」として販売されている抗原検査キットで、来月が使用期限となっている製品のうち、製造番号が「0750121」から「0850121」までの合わせて13万箱です。

製造した「デンカ」によりますと、製品の一部で時間の経過で部材が劣化すると、実際には感染していないのに「陽性」となる「偽陽性」の確率が高まる可能性があるということです。

これらの製品は五泉市にある工場で製造され、主に全国の医療機関向けに出荷されていて、これまでに国内外で健康被害が発生したという報告はないということです。

具体的な回収方法は検討中だということですが、メーカーでは新たな商品と交換することにしています。

「デンカ」は「ご心配とご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。品質管理をさらに徹底し、再発防止に万全を期してまいります」としています。