アメリカ 5歳から11歳の子どもへのワクチン接種始まる

アメリカでは、5歳から11歳の子どもへの新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、西部ロサンゼルス近郊の小学校では5日、接種会場が設置され、保護者に付き添われた小学生らが接種を受けました。

アメリカでは、CDC=疾病対策センターが2日、製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、5歳から11歳の子どもへの接種も推奨すると発表しました。

これを受けて、態勢が整った地域から接種が始まっています。

ロサンゼルス近郊の小学校では5日、接種会場が設置され、保護者に付き添われた小学生らが訪れて、接種を受けていました。

接種を終えた9歳の児童は「注射は好きではありませんが、これで自分を新型コロナから守れると思います」と話していました。

また、母親は「感染する子どもが増える中、親として接種のよい面と悪い面を考え、よい面が勝ると判断しました」と話していました。

ただ、子どもに対するワクチンの接種については慎重な保護者も少なくないのが現状で、ロサンゼルス郡の保健当局の責任者バーバラ・フェラー氏は「ワクチン接種による深刻な健康面の問題は生じていない。子どもに副反応があっても、それは大人が経験したのと同程度の軽いものだ。それよりもワクチンには91%の効果がある」と述べ、理解を求めていく考えを示しました。