中国 台湾行政院長らに訪問禁止の制裁措置 “対立あおった”

中国政府は、中国と台湾の対立をあおったなどとして、台湾の首相にあたる行政院長や外交部長らの中国訪問を禁じるなどの制裁措置をとると発表し、台湾が欧米に接近する動きに強く反発しています。

中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は5日、ごく一部の「頑固な台湾独立分子」が中国と台湾の対立をあおり、外部勢力と結託して国を分裂させようとしたなどとして、法律に基づき、リストに掲載された人物への制裁措置をとると発表しました。

台湾をめぐっては先月、呉ショウ燮 外交部長がヨーロッパを訪問したほか、今月にはヨーロッパ議会の代表団が初めて公式に派遣されるなど、欧米と接近する動きが活発化していて、中国は強く反発した形です。

具体的には、台湾の首相にあたる蘇貞昌行政院長と、呉外交部長、議会の議長にあたる游錫コン 立法院長を名指ししたうえで、香港とマカオを含む中国を訪問することを禁止するほか、これらの人物の関連企業や資金提供者が中国で利益を得ることを認めないとしています。

今回言及したリストは、中国政府が欧米に接近する動きを見せる台湾へのいらだちを強める中、作成を検討してきたとされるもので、台湾の民進党政権への圧力を一層強めるねらいがあるとみられます。

台湾当局「権威主義のどう喝 受け入れない」

中国政府の発表について、台湾当局で対中国政策を担当する大陸委員会はコメントを出し「わが方は権威主義のどう喝を受け入れない。こちらの民主主義と自由を破壊して対立と不安定を作り出そうとするなら必要な対抗措置をとることになる」と強く反発しています。