ロシア ワクチン接種推進で希望者増 接種会場では混雑も

新型コロナウイルスの感染拡大が続くロシアでは、職場や飲食店などでワクチンの接種証明の提示を求める動きが広がっています。

これまで接種が進まないことが課題でしたが、各地の接種会場では混雑もみられるようになっています。

ロシアでは、新型コロナウイルスに感染して一日に死亡した人の数が、4日、これまでで最も多い1195人となるなど、感染の拡大が続いています。

これまではワクチン接種が進まないことが課題でしたが、最近は希望者が増えていて、極東のウラジオストク市内の接種会場では、およそ40人が詰めかけ、接種まで1時間近く待つなど、混雑がみられました。

背景には、プーチン大統領が先月下旬、接種を進めるよう関係機関に改めて指示したことで企業や公的機関が従業員などに接種を義務づけたり、飲食店や娯楽施設などが利用者に接種証明の提示を求めたりする動きが広がっていることがあります。

接種を受けた30代の女性は「接種証明のQRコードなしには何もできません」と話し、飲食店で働く20代の男性は「ワクチン接種は予定していませんでしたが勤務先から、接種しなければ仕事をさせないと言われました」と話していました。

ウラジオストクのある沿海地方では、接種の希望者が急増しているとして医学部の学生が支援に加わったり、臨時の接種会場が設けられたりするなど対応がとられています。