大手鉄鋼メーカー3社 今年度の最終的な利益を上方修正

大手鉄鋼メーカー3社は今年度の業績見通しについて、コロナ禍からの経済活動の正常化に伴い、鋼材の需要が今後も回復傾向にあるなどとして、3社すべてで最終的な利益を上方修正しました。

日本製鉄、JFEホールディングス、それに神戸製鋼所の鉄鋼大手3社は、5日までに、ことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算を発表しました。

それによりますと、コロナ禍からの経済活動の正常化に伴って自動車など製造業向けの鋼材需要が回復し、石炭や鉄鉱石をはじめとする原料の価格の上昇を背景に、鋼材の値上げなども行われたということです。
その結果、3社の最終的な損益は、いずれも前の年度の同じ時期の赤字から黒字へと転換しました。

また、来年3月までの今年度1年間の業績見通しについては、鋼材需要の回復傾向は今後も続くなどとして、3社とも最終的な利益を上方修正しました。
日本製鉄が従来の3700億円から5200億円に修正したほか、JFEホールディングスは2400億円から2500億円に、神戸製鋼所が400億円から500億円にそれぞれ見直しました。

JFEホールディングスの寺畑雅史副社長は5日のオンライン会見で「半導体不足などによる一時的な生産活動の下振れは想定しているが、国内外の経済の持ち直しで鋼材需要の回復は緩やかに続くと見込んでいる」と述べました。