感染再拡大に備え 完成した大規模施設で患者受け入れ訓練 大阪

新型コロナウイルスの感染の再拡大に備えて、大阪府が整備した大規模な患者受け入れ施設が完成し、5日に患者の受け入れを想定した訓練が行われました。

訓練が行われたのは、大阪府が大阪 住之江区の展示場に整備した患者の受け入れ施設で、軽症と無症状の患者用の800床と、中等症用の200床の合わせて1000床を備えています。

このほど施設が完成し、感染が拡大すれば受け入れを始めることにしていて、訓練では、軽症と無症状の患者を受け入れたり、症状が悪化した患者を搬送したりする手順を確認しました。

患者役の人が施設を訪れると、まず、看護師が血液中の酸素の値を確認するなどして重症化の兆候がないか確認しました。
患者は、朝と夕方に自分で体温や血液中の酸素の値をスマホなどで入力することになっていて、看護師は、そのデータを見ながら電話で体調を聞き取っていました。
症状が悪化した時には、常駐の医師が診察し、抗体カクテル療法を実施したり、酸素を投与したりすることになっていて、訓練の参加者は、施設では対応できず近くの病院に搬送する時の流れについても確認していました。

視察した大阪府の吉村知事は「災害級の感染爆発が起きたときのための施設だ。いざというときに、スムーズに稼働できるように訓練を重ねたい」と述べました。