9月の消費支出 1.9%減 緊急事態宣言で2か月連続減少

ことし9月に2人以上の世帯が消費に使った金額は去年の同じ月よりも1.9%減って、2か月連続の減少となりました。
新型コロナウイルスの感染が全国的に広がり、各地で緊急事態宣言が続いていたことが消費に影響しました。

総務省が5日発表したことし9月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は1世帯あたり26万5306円で、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月よりも1.9%減りました。
減少幅は8月より縮小しましたが、2か月連続の減少となりました。

ことし9月は全国的に新型コロナの感染が拡大し、各地に緊急事態宣言などが出されていた影響が大きく、品目別に見ると、飲酒代など外食の支出を含めた「食料」が3.5%の減少となったほか、宿泊料やパック旅行の代金など「教養娯楽」が8.6%減少しました。
また、半導体不足などで自動車の減産が続いていることを背景に、自動車や関連用品の購入費を含む「交通・通信」が6.5%の減少となっています。

今後の見通しについて総務省は「緊急事態宣言は解除されたが制限は段階的に緩和されているので、ただちに消費が持ち直すとは考えづらい」としています。