プロ野球ソフトバンク秋季キャンプ 人数制限しスタンドに観客

プロ野球 ソフトバンクの秋のキャンプが4日から宮崎市で始まりました。春は無観客で行われましたが、今回は人数を制限したうえでスタンドに観客を入れて行われ、キャンプ地ににぎわいが戻ってきました。

ソフトバンクの秋のキャンプは、4日から宮崎市の生目の杜運動公園で始まりました。

去年、秋のキャンプは日程の都合で中止され、春は無観客でしたが、今回は3000人を上限にスタンドにも観客を入れて行われます。

球場前には、朝早くからユニフォームなどを着て選手の到着を待ちわびるファンの姿がありました。

藤本新監督「来年のための土台作り」

生目の杜運動公園では、午前10時前に40人ほどの選手たちが球場に入りました。

藤本新監督は、最初に「悩みながら練習をしてもしかたがない。意見があれば聞きます。コミュニケーションをとって、よいチームを作っていきましょう」と選手たちに呼びかけました。

選手たちは午前中、ウォーミングアップや走り込みをしました。

そして午後は打撃や守備の練習を行いました。

藤本監督は、ベテランから若手まで多くの選手たちに話しかけ、積極的にコミュニケーションをとる姿が目立ちました。

そして、1軍に新たに加わったコーチ陣や、監督や選手にアドバイスを送る「特別チームアドバイザー」を兼任する王貞治球団会長などと、意見交換をしていました。

練習のあと、藤本監督は「ふつうならクライマックスシリーズや日本シリーズに出ている中、ことしの4位は悔しいが、来年のための土台作りができる。若い選手たちにしっかりアピールしてもらいたい」と話していました。

ファンは球場の時間を満喫

練習が始まると、スタンドのファンたちは早速写真を撮るなどして、球場での時間を満喫していました。

母親と訪れていた小学6年生の男の子は「きのうから眠れないくらいワクワクしていました。甲斐選手のファンなので、強肩でランナーを刺す『甲斐キャノン』や、オリンピックで光ったバッティングをみたいです」と話していました。

ソフトバンクの秋のキャンプは今月25日まで行われます。