マクドナルド 肉使わないハンバーガー アメリカで試験販売開始

環境問題などへの意識が高まる中、ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドは、アメリカで、肉を一切使わず、植物由来の原料で作った代替肉のハンバーガーの試験販売を始めました。

マクドナルドは3日、アメリカのカリフォルニア州やテキサス州などの一部の店舗で、植物由来の代替肉を使ったハンバーガーの試験販売を始めました。

代替肉は、ことし2月に提携したカリフォルニア州のスタートアップ企業と共同開発したもので、エンドウ豆やコメ、ジャガイモなどから作られています。
マクドナルドは、これまでオランダやスウェーデンなど一部の地域で同様の商品を展開していますが、ハンバーガーの本場、アメリカでの試験販売は初めてです。

代替肉をめぐっては、家畜に飼料を与えて育て、肉として食べるよりも温室効果ガスの排出が少ないとされるなど、環境問題への意識の高まりや健康志向を背景に、普及が進んでいます。

アメリカでは、大手チェーンのバーガーキングが2年前から植物由来の代替肉をメニューに取り入れているほか、代替肉のハンバーガーのみを提供する新たなチェーンも登場するなど、市場規模は18億ドル、日本円でおよそ2000億円に上ると推計されています。

客「環境への負荷の軽減につながる」

ロサンゼルス郊外のマクドナルドの店舗には、試験販売の初日から早速、植物由来の代替肉で作られたハンバーガーを買い求める客が訪れていました。

このうち60歳の男性は「1つは持ち帰り用に買って、もう1つは今、店内で食べてきました。予想していた以上のおいしさでした」と話していました。

そして「牛のゲップやおならは温室効果ガスを排出するため環境に悪いと言われているので、牛肉を使っていない代替肉を食べることで、環境への負荷を軽減することにつながる」として、環境問題への配慮が代替肉を食べる理由のひとつだと話していました。

また、35歳の男性は「私は違いますが、妻が完全菜食主義者=ビーガンです。本物の肉だとハンバーガー1つでおなかいっぱいになりますが、植物由来の代替肉だと満腹になった気がしないので、4つ購入しました。1時間かけて運転し、ここまで買いにきました」などと話していました。

アメリカ 植物由来の代替肉を食べる人 増加

アメリカでは、植物由来の代替肉を食べる人が増えています。

代替肉などの普及を図るアメリカのNPO「グッド・フード・インスティチュート」がまとめた調査によりますと「植物由来の代替肉を食べたことがある」と答えたアメリカの消費者は41%に上り、このうち60%が今後も食べ続けるだろうと回答しています。

アメリカでの市場規模は18億ドル、日本円でおよそ2000億円と推計されていて、さらなる伸びが見込まれています。

また、アメリカの消費者が植物由来の代替肉を食べる理由にも変化が起きています。

より多くの代替肉を食生活に取り入れる理由として「健康によいから」と答えた人は、2018年は82%だったのに対し、2020年には65%に減少しました。

一方「環境への配慮が理由だ」と答えた人は、2018年の31%から2020年には48%と、17ポイント増加し、半数近くに上っています。

この結果について、NPOは「環境や社会の持続可能性に対する人々の懸念が、植物由来の代替食品をより多く食べるかどうかを決めるうえで、ますます重要な役割を果たしていることを示唆している」などと分析しています。