米バージニア州知事選 共和党候補が当選確実

アメリカのバイデン政権の今後を占うとして注目された南部バージニア州の知事選挙で野党・共和党の候補が接戦の末、当選を確実にし、来年の中間選挙に向けて民主党のバイデン政権にとっては厳しい結果となりました。

2日に投票が行われたバージニア州の知事選挙はバイデン政権の今後を占う選挙と位置づけられ、前の知事で民主党のマコーリフ氏と実業家で共和党のヤンキン氏が接戦を繰り広げました。

開票率99%の段階で共和党のヤンキン氏が得票率で2ポイントのリードとなっていて、アメリカの主要メディアは3日未明、ヤンキン氏の当選が確実になったと一斉に伝えました。

支持者を前に勝利を宣言したヤンキン氏は「バージニア州の進む道をともに変えていこう。就任初日から変革にとりかかる」と述べました。

今回の選挙ではトランプ前大統領がヤンキン氏の支持を表明しましたが、ヤンキン氏は選挙運動ではトランプ氏と一定の距離を置き、無党派層からも支持を集めていました。

バージニア州は近年民主党が優勢で、去年の大統領選挙ではバイデン大統領が共和党のトランプ氏に10ポイントの差をつけて勝利していただけに、民主党としては敗北は大きな痛手です。

このところのバイデン大統領の支持率の低下も影響したと指摘されていて、バイデン政権にとっては来年の中間選挙に向け、厳しい結果となりました。

無党派層の動向 世論調査では

今回の知事選挙は来年秋の中間選挙に向けた試金石として全米の注目を集めていました。

選挙戦序盤では優勢だった民主党のマコーリフ氏を共和党のヤンキン氏が徐々に追い上げ、危機感を強めた民主党は先月、ハリス副大統領やオバマ元大統領といった党の大物に続いてバイデン大統領みずからも集会に駆けつけて、てこ入れを図りました。

勝敗の行方を左右するとされたのは無党派層の動向です。

去年の大統領選挙では無党派層の多くが民主党のバイデン大統領に投票したとされていますが、今回、終盤の世論調査では共和党のヤンキン氏のほうが無党派層の支持を多く集めていました。

その背景として指摘されるのがバイデン大統領自身の支持率の低下です。

政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、今月1日時点の各種世論調査の平均でバイデン大統領を「支持する」と答えた人が43%だったのに対し、「支持しない」とした人は51%で、ことし8月下旬以降、「支持しない」が「支持する」を上回る状況が続いています。

アフガニスタンからの軍の撤退をめぐる混乱や身内の民主党内の対立で看板政策に掲げる歳出法案を成立させられずにいることなどが影響しているとみられています。

無党派層の動向は来年の中間選挙でもカギを握るとみられていて、今回のバージニア州での結果は民主党にとっては危険信号だという受け止めが広がっています。