ワクチン接種証明アプリ 損保大手が提供へ

損害保険大手のSOMPOホールディングスが、ワクチン接種を証明するアプリの提供に乗り出します。クーポンを配信する機能なども盛り込み、自治体や飲食店などと連携してアプリを広く展開し、感染拡大防止と経済活性化の両立を後押ししたいねらいです。

SOMPOホールディングスが開発したアプリは、ワクチン接種後に配布される接種済証やPCR検査の結果などを取り込み、接種履歴や陰性証明を表示することができます。

まず徳島県と連携して来週からアプリの提供を開始し、県が主催するイベントで利用者の接種履歴をスムーズに確認できるかなどの検証を行う計画です。

また割引などのクーポンを配信する機能を盛り込み、今月下旬からは徳島県内の飲食店などの事業者とも連携して、アプリの使い勝手や集客の効果などを検証するということです。

さらに「第6波」に備え、感染拡大の防止を啓発する情報も配信するということで、会社では今後、連携先を増やし、感染拡大の防止と経済の活性化の両立を後押ししたいとしています。

接種証明をめぐっては、政府がマイナンバーカードを活用した専用アプリの開発を検討しているほか、東京都が接種記録をアプリに登録すると協賛する事業者で割引などを受けることができる独自の取り組みを始めていて、利用者と事業者の双方にとって使いやすくすることが課題となりそうです。