日本製鉄 今年度利益予想 大幅に上方修正 鉄鋼製品の需要回復

国内鉄鋼最大手の日本製鉄は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた鉄鋼製品の需要が回復し、鋼材の価格が上昇していることなどから、今年度1年間の最終的な利益の見通しを大幅に上方修正しました。

発表によりますと、日本製鉄のことし4月から9月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げが去年の同じ時期より41.1%増加し3兆1639億円、最終的な損益は1911億円の赤字から2987億円の黒字に転じました。

これは、新型コロナウイルスの影響で去年は落ち込んでいた鉄鋼製品の需要が、自動車など製造業向けを中心に回復して鋼材の価格が上昇していることや経営の合理化を進めていることが主な要因です。

このため、来年3月までの1年間の業績についても最終的な利益をこれまでの3700億円から5200億円に大幅に上方修正しました。

2012年の経営統合以降、過去最高となる見込みだとしています。

日本製鉄は、広島県呉市の製鉄所の閉鎖を決め、ことし9月に高炉の操業を停止したほか、和歌山県の製鉄所の高炉1基も休止させるなど経営の合理化を進めています。

また特許を侵害されたとしてトヨタ自動車と中国の鉄鋼大手に損害賠償を求める訴えを起こしていることについて、森高弘副社長は2日のオンライン会見で「トヨタ自動車は最も重要なお客さまの1つであり、今後も良好な関係を継続していきたい」と述べました。