新鮮なカキを旅客機で東京へ輸送 消費拡大目指す 広島

新型コロナウイルスの影響が続く中、広島県特産の養殖カキの消費拡大を目指して、旅客機を使った新鮮なカキの東京への輸送が始まりました。

1日は広島空港で、航空会社や養殖カキの生産者など、およそ10人が出席して式典が行われました。

旅客機での養殖カキの輸送は、新型コロナウイルスの影響が広がる中、日本航空が去年から力を入れていて、広島と羽田を結ぶ一部の便をこれまでより大型の機体に変更しカキを運ぶコンテナに対応しています。
1日は広島県廿日市市や江田島市で水揚げされた新鮮な養殖カキ、およそ6トンが入ったコンテナが次々と旅客機に運び込まれ、羽田空港に向け離陸していきました。

式典の出席者によりますと感染が拡大した去年の春以降、観光客の減少や飲食店の休業で、県内で消費されるかきは、感染が拡大する前よりおよそ3割減っているということです。

養殖かきの仲買業者の村田泰隆さんは「ひとりでも多くの人に広島県産の新鮮なかきを食べてもらいたいです」と話していました。

日本航空広島支店の和田保治副支店長は「新鮮なかきを早く届けて、少しでも生産者の皆さんの力になれたら」と話していました。

養殖カキは、シーズンが続く来年3月まで、毎日1便、東京に輸送される予定です。