ハロウィーンの人出 各地の繁華街 夜遅くになるにつれて増加

10月31日はハロウィーン本番でしたが、街の人出はどうだったのでしょうか。10月29日から11月1日未明にかけての人の数をビッグデータで分析したところ、東京の渋谷をはじめ各地の繁華街では、前の4週の平均と比べて夜の遅い時間帯になるにつれて増加の割合が大きくなっていたことがわかりました。

NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、10月29日金曜日の正午から11月1日未明までの各地の人の数を分析し、前の4週の同じ時間帯の平均と比較しました。

都内をメッシュで分析

まずは東京23区内を500メートル四方に区分けし、人出が10%以上増えた地点は赤で、10%以上減った地点は水色で示しました。

その結果、ハロウィーン本番の10月31日の午後9時ごろから11月1日の未明にかけて、渋谷や池袋、新宿、上野など山手線沿線の繁華街を中心に増加を示す赤いエリアが増えていました。
ハロウィーンに飲食店への時短要請の全面解除が重なったことも要因と考えられます。
場所によっては深夜に及んだ選挙の開票作業に携わった人の動きが影響した可能性もあります。

前4週比較のグラフ

このうち、例年仮装した人たちでにぎわう渋谷駅付近を詳しくみます。
いずれの日も前の4週と比べて日中は大きな変化はありませんが、夜の遅い時間になるにつれて増加の割合が大きくなっているのがわかります。

10月29日金曜日の午後10時台は1.3倍、30日土曜日の午後11時台は1.4倍、そして、31日が明けて11月1日午前0時台には2倍となりました。
都内だけでなく各地の繁華街も見てみます。
大阪の心斎橋や道頓堀付近も東京 渋谷と同じく、前の4週と比較して夜の遅い時間帯になるにつれて増加の割合が大きくなっています。
いずれも午後10時台で29日は1.2倍、30日は1.4倍、31日は1.8倍になりました。
福岡の天神や中洲付近でも同じ傾向で、29日の午後10時台と30日の午後11時台が1.2倍、31日の午後10時台が1.4倍となりました。

福岡では例年、仮装した人でにぎわう天神の警固公園などが、ことしは感染対策として夜間の立ち入りが制限されていて、渋谷や大阪に比べて増加幅が小さかった背景のひとつとみられます。