WHOの次期事務局長 現職のテドロス氏再任の公算大に

WHO=世界保健機関は、来年選出する次期事務局長について、加盟国から提案されたのが、現職のテドロス事務局長1人だったことを明らかにし、テドロス事務局長が再任され、2期目を務める公算が大きくなりました。

WHOは、テドロス事務局長の5年間の任期が来年終了するのを前に、次期事務局長の候補を加盟国から募り、29日、結果を発表しました。

それによりますと、ヨーロッパやアフリカ、アジアなどの28か国が、テドロス事務局長の再任を提案し、ほかの候補の提案はありませんでした。

このため、来年1月の執行理事会の審査を経て、5月の年次総会の投票で3分の2以上の支持が得られれば、テドロス事務局長が再任され、来年8月から2期目に入ることになります。

テドロス事務局長の新型コロナウイルスへの対応をめぐっては、去年、アメリカのトランプ前大統領が中国寄りだと批判し、WHOからの脱退を表明したほか、事務局長が事態を過小評価したために感染が拡大したなどとして、インターネット上では辞任を求める署名が100万人を超えたこともありました。

しかし、ことしに入り、アメリカのバイデン政権はWHOからの脱退を撤回し、WHOが主導する国際的なワクチン分配の枠組みへの協力を申し出るなど関係の改善が進みました。

テドロス事務局長は、エチオピア出身の公衆衛生の専門家で、再任されれば引き続き新型コロナウイルスへの対応や途上国の保健の課題などに取り組むことになります。