新型コロナ 13都道府県 5指標7項目(28日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。
このうち「医療のひっ迫具合」は、「病床使用率」、「入院率」、「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。
内閣官房が発表した北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、それに沖縄県の13都道府県では、今月28日時点で、多くの地域で「ステージ3」を下回っています。
なお病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率は「ステージ3」が20%以上、「ステージ4」は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、北海道で2%、埼玉県で4%、千葉県で3%、東京都で2%、神奈川県で5%、岐阜県で3%、愛知県で3%、三重県で2%、京都府で4%、大阪府で4%、兵庫県で7%、福岡県で3%、沖縄県で5%となっています。

入院率

入院率は「ステージ3」が40%以下、「ステージ4」が25%以下が目安です。

入院率は、北海道は適用外、埼玉県は適用外、千葉県は適用外、東京都は適用外、神奈川県は適用外、岐阜県は適用外、愛知県は適用外、三重県は適用外、京都府は適用外、大阪府で適用外、兵庫県は適用外、福岡県は適用外、沖縄県で15%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

重症者の病床使用率

重症者の病床使用率は「ステージ3」が20%以上、「ステージ4」は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、北海道で1%、埼玉県で10%、千葉県で5%、東京都で5%、神奈川県で6%、岐阜県で2%、愛知県で3%、三重県で2%、京都府で1%、大阪府で4%、兵庫県で5%、福岡県で3%、沖縄県で6%となっています。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たり「ステージ3」が20人以上、「ステージ4」は30人以上が目安です。

北海道で2人、埼玉県で2人、千葉県で1人、東京都で3人、神奈川県で2人、岐阜県で3人、愛知県で3人、三重県で2人、京都府で3人、大阪府で6人、兵庫県で4人、福岡県で2人、沖縄県で12人でした。

PCR検査などの陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

「ステージ3」が5%以上、「ステージ4」が10%以上が目安です。

北海道で0.5%、埼玉県で0.4%、千葉県で0.5%、東京都で0.4%、神奈川県で0.7%、岐阜県で1.0%、愛知県で0.9%、三重県で1.0%、京都府で1.2%、大阪府で0.5%、兵庫県で1.4%、福岡県で0.3%、沖縄県で0.9%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は「ステージ3」が15人以上、「ステージ4」は25人以上が目安です。

北海道で1人、埼玉県で1人、千葉県で1人、東京都で1人、神奈川県で1人、岐阜県で2人、愛知県で2人、三重県で1人、京都府で2人、大阪府で4人、兵庫県で3人、福岡県で1人、沖縄県で6人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値は「ステージ3」、「ステージ4」ともに50%です。

北海道で39%、埼玉県で62%、千葉県で57%、東京都で69%、神奈川県で63%、岐阜県で34%、愛知県で54%、三重県で30%、京都府で60%、大阪府で61%、兵庫県で41%、福岡県で58%、沖縄県で50%となっています。

指標の「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。