大手石油会社シェル 温室効果ガス排出量“2030年までに半減”

脱炭素社会の実現に向けて石油業界への圧力が強まる中、ヨーロッパの大手石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルは、2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させるとする新たな目標を発表しました。

イギリスとオランダに拠点を置く大手石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルは28日、2030年までに石油の精製などで出る温室効果ガスの排出量を、2016年と比べて半減させるとする目標を発表しました。

目標達成のために事業の効率化をはかるほか、排出されるガスから二酸化炭素を分離して回収し、地中深くに封じ込める技術などを活用するとしています。

ロイヤル・ダッチ・シェルをめぐっては、環境団体などが起こした裁判でオランダの裁判所がことし5月、顧客に販売した製品から生じる温室効果ガスを含めた排出量を、2030年までに2019年と比べて、45%削減するよう命じる判決を言い渡していました。

会社側は控訴しているものの、石油業界への圧力が強まる中、今回、温室効果ガスのさらなる削減を余儀なくされた形です。

ただ、今回の削減目標に、顧客に販売した製品から生じる温室効果ガスは含まれないとしていて、企業が排出量の削減でどこまで責任を負うか議論が続きそうです。