欧州中央銀行 大規模な金融緩和継続決定 “物価上昇は一時的”

インフレ懸念にどう対応するか、世界の中央銀行の判断が注目されるなか、ヨーロッパ中央銀行は、28日、物価の上昇は一時的なものだとする従来の見方を改めて示し、今の大規模な金融緩和を続けることを決めました。

ヨーロッパ中央銀行は、28日、理事会を開いてドイツやフランスなどユーロ圏19か国の金融政策について協議し、今のマイナス金利政策や国債の買い入れなどの大規模な量的緩和について、すべて現状のまま維持することを決めました。

理事会のあとの会見で、ラガルド総裁は今の物価上昇について「エネルギー価格の高騰や経済活動に伴う需要の急回復によるものだ。当初の見込みより長引きそうだが、来年になれば下落する」と述べ、物価の上昇は一時的なもので当面、これを容認する従来の方針を改めて示しました。

世界の中央銀行の間では、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が来週量的緩和の規模縮小を正式に決めると見られるなど、インフレ懸念の高まりを受けてコロナ禍の異例の金融緩和から脱却しようという動きが相次ぎ、ヨーロッパ中央銀行も、先月、資産の買い入れのペースを緩めることを決めたばかりです。

ただヨーロッパでは、サプライチェーンの混乱などを受けて景気の先行きに慎重な見方が増えており、ヨーロッパ中央銀行は難しい政策のかじ取りを迫られそうです。