9月の自動車生産 国内7社 前年同月水準大きく下回る

国内の主な自動車メーカーの先月の生産台数は、東南アジアでの感染拡大で部品の供給が滞り、去年の3分の1まで落ち込むメーカーがあるなど、ほとんどのメーカーで去年の同じ月の水準を大きく下回りました。

国内の自動車メーカー8社は28日、先月の国内外での生産台数を発表し、このうち7社が去年の同じ月の水準を大きく下回りました。

メーカーごとに見ますと
SUBARUが68%減少し去年の3分の1まで落ち込んだほか、マツダが44%、スズキが42%、それぞれ減少し去年の半分近くまで生産が減りました。

また、トヨタ自動車とダイハツ工業は39%、ホンダは30%、日産自動車は27%、それぞれ減少しました。

これは、部品メーカーの生産拠点が多い東南アジアで、経済活動を厳しく制限するロックダウンが続き、半導体などさまざまな部品の供給が滞ったためで、8月よりも影響が大きくなっています。

一方、感染拡大の影響で、去年生産が大きく落ち込んでいた三菱自動車工業は26%の増加となりました。

東南アジアでの部品の供給不足は解消されつつありますが、世界的な半導体不足による生産への影響は続くとみられ、今月から来月にかけても自動車メーカーがもとの計画より生産台数を減らす動きが相次いでいます。