小笠原諸島 台風20号が最接近 非常に激しい雨 厳重に警戒を

強い台風20号は、小笠原諸島に最も接近していて、風が強まっているほか、非常に激しい雨が降り、半日で降った雨の量が平年の10月1か月近くに達しています。暴風や高波、土砂災害に厳重に警戒し、頑丈な建物の中で安全を確保するようにしてください。

父島 34.1メートルの最大瞬間風速(28日午後11時前)

気象庁によりますと、強い台風20号は29日午前0時には小笠原諸島の父島の東南東60キロの海上を1時間に30キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで中心から半径165キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

小笠原諸島では、台風が最も接近し、風や雨が強まっていて、父島では、28日午後11時前に34.1メートルの最大瞬間風速を観測ました。

台風本体の雨雲がかかり、28日午後11時すぎまでの1時間には50ミリの非常に激しい雨が降り、統計を取り始めてから10月として最多となりました。

28日正午の降り始めから午後11時までに降った雨の量は、父島で127ミリと、わずか半日で平年の10月1か月分のおよそ9割に達しています。

小笠原村ではこれまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高くなり、「土砂災害警戒情報」が発表されています。

29日未明にかけて猛烈な風のおそれ

小笠原諸島では、このあと数時間は猛烈な風が吹く見込みで、
▽最大風速は40メートル、
▽最大瞬間風速は55メートル
と予想されています。

木が倒れたり、建物の一部が飛ばされたりするような被害が出る可能性もあります。

また、海上は明け方にかけて猛烈なしけが続く見込みで、台風から離れた伊豆諸島でも29日昼前から夕方にかけて大しけとなる見込みです。

大雨にも警戒 安全確保を

大雨にも警戒が必要です。

小笠原諸島ではこのあと数時間は非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

30日の夜遅くまでに降る24時間の雨量は、多いところで80ミリと予想されています。

気象庁は暴風や高波、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、川の増水や氾濫にも警戒を呼びかけています。

頑丈な建物の中で安全を確保するようにしてください。

小笠原村 自主避難所開設

台風20号の接近に備えて、東京 小笠原村は住民に警戒を呼びかけるとともに、自主的な避難を受け入れるため避難所を開設しています。

台風20号の接近に備えて、小笠原村は、27日の夕方から防災行政無線で住民に警戒を呼びかけています。

また、村は、自主的な避難を受け入れるため、28日正午から避難所を3か所、開設しました。

開設した避難所は、
▼父島にある「小笠原村地域福祉センター」と「扇浦交流センター」、
それに
▼母島にある「小笠原村役場母島支所」です。

村によりますと、午後7時時点で、父島と母島で合わせて25人が避難しているということです。

村は、「不安な人は避難して欲しい」と呼びかけています。

船の便にも影響

また、船の便にも影響が出ていて、
▼東京の竹芝と父島を結ぶ便は29日の竹芝の出港が1日延期されたほか、
▼父島と母島を結ぶ便は28日に続き、29日の欠航も決まっています。

衆院選の期日前投票所 予定より早く閉める 小笠原村

小笠原村の選挙管理委員会は、台風の接近にともなって、28日は衆議院選挙の期日前投票所を予定より早く閉めました。

▼父島にある小笠原村役場の期日前投票所は3時間早めて午後5時に、
▼母島にある小笠原村役場母島支所の期日前投票所は1時間早めて午後5時にそれぞれ閉めたということです。