リニア中央新幹線トンネル工事事故 JR東海会長「原因究明を」

27日夜、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネルの工事現場で作業員1人が死亡し、1人がけがをした事故について、JR東海の柘植康英会長は「しっかり原因を究明して、どう対応するか、対策を考えないといけない」と述べ、今後、会社として原因究明に向けた検証を進めていく考えを示しました。

27日夜7時20分ごろ、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネルの工事現場で崩落事故があり、作業員1人が死亡し、1人がけがをしました。

この事故についてJR東海の柘植会長は、28日朝、記者団に対し「非常に重大なことだ。本当にお悔やみとお見舞いを申し上げる」と述べました。

そのうえで「しっかり原因を究明して、どう対応するか対策を考えないといけない」と述べ、今後、会社として原因究明に向けた検証を進めていく考えを示しました。

リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県でトンネル工事の着工が遅れ、2027年の開業が難しくなっていますが、柘植会長は「環境への配慮や、地元地域への懇切丁寧な対応とともに、安全に工事を進めることが本当に大事なことだ。二度と事故が起きないような万全な策を考えないといけない」と述べ、再発防止の徹底に全力をあげる考えを示しました。

警察 業務上過失致死傷の疑いで捜査始める

事故を受けて警察は、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、爆薬が適切に使われていたかや安全管理について28日朝から関係者に話を聞くとともに、午後には現場で詳しく調べることにしています。

また、消防や労働基準監督署も現場の状況や安全管理について調べています。

「瀬戸トンネル」は、およそ4.4キロのトンネルで、おととし1月に着工しJR東海によりますと、非常口用のトンネルはおよそ600メートルのうちおよそ1割の掘削が終わっていたということです。

磯崎官房副長官「国交省が再発防止策講じるよう指示 状況注視」

磯崎官房副長官は記者会見で「亡くなられた作業員の方のご冥福と、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたい。また負傷された方には心からお見舞いを申し上げたい。現在警察で、事故について調査が行われていると承知している。国土交通省が、リニア中央新幹線の建設主体であるJR東海に対し原因を徹底的に究明したうえで再発防止策を講じるよう指示した。状況を注視していきたい」と述べました。

中津川市長「事故原因しっかり究明を」

リニア中央新幹線のトンネルの工事現場で、崩落が起きて2人が死傷した事故を受けて、地元の中津川市の青山節児市長は「本当に残念な事故だ。市内各地で同じような工事が行われているので、JR東海には事故の原因をしっかりと究明してほしい。そのうえで安全対策を講じて、事故が起きないように工事を進めてほしい」と話しています。