ブラジル中央銀行 政策金利7.75%に引き上げ インフレ加速警戒

ブラジルの中央銀行は、物価の上昇が想定を上回るペースで進んでいるとして政策金利を1.5%引き上げて7.75%とすることを決めました。
利上げはこれで6会合連続で、インフレが加速することへの警戒を強めています。

ブラジルの中央銀行は27日、首都ブラジリアで金融政策を決める会合を開き、政策金利を1.5%引き上げて、7.75%にすることを決めました。

政策金利の引き上げはことし3月以降、6会合連続で、金利の引き上げ幅は2002年12月以降で最も大きくなっています。

ブラジルでは世界的なエネルギー価格の上昇や記録的な干ばつの影響で燃料や食料品などの値上がりが続いていて、9月の物価は、前の年の同じ時期に比べ、10%余り上昇しました。

また、ボルソナロ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急の支援策として、貧困層への現金給付を大幅に増額する方針を打ち出し、財政規律が失われるとの懸念が広がっていることもインフレの要因と見られています。

ブラジルの中央銀行は次回の12月の会合でも同程度の利上げを見込んでいて、インフレが加速することへの警戒を強めています。