新型コロナ 13都道府県の感染状況 5指標7項目(10月26日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」、「入院率」、「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房が発表した北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、それに沖縄県の13都道府県では、今月26日時点で、多くの地域で「ステージ3」を下回っています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。
病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は
▽北海道で3%
▽埼玉県で5%
▽千葉県で4%
▽東京都で3%
▽神奈川県で5%
▽岐阜県で4%
▽愛知県で4%
▽三重県で3%
▽京都府で4%
▽大阪府で5%
▽兵庫県で7%
▽福岡県で3%
▽沖縄県で6%となっています。

医療ひっ迫 入院率

入院率は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は
▽北海道は適用外
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽東京都は適用外
▽神奈川県は適用外
▽岐阜県は適用外
▽愛知県は適用外
▽三重県は適用外
▽京都府は適用外
▽大阪府で適用外
▽兵庫県は適用外
▽福岡県は適用外
▽沖縄県で17%です。

〈「適用外」について〉
指標の「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者用の病床使用率

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は
▽北海道で1%
▽埼玉県で11%
▽千葉県で5%
▽東京都で5%
▽神奈川県で7%
▽岐阜県で3%
▽愛知県で3%
▽三重県で2%
▽京都府で1%
▽大阪府で6%
▽兵庫県で6%
▽福岡県で3%
▽沖縄県で8%となっています。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で3人
▽埼玉県で2人
▽千葉県で2人
▽東京都で3人
▽神奈川県で2人
▽岐阜県で4人
▽愛知県で3人
▽三重県で2人
▽京都府で2人
▽大阪府で7人
▽兵庫県で4人
▽福岡県で2人
▽沖縄県で13人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。
ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で0.5%
▽埼玉県で0.4%
▽千葉県で0.6%
▽東京都で0.5%
▽神奈川県で0.8%
▽岐阜県で1.2%
▽愛知県で1.1%
▽三重県で1.0%
▽京都府で1.2%
▽大阪府で1.5%
▽兵庫県で1.6%
▽福岡県で0.3%
▽沖縄県で1.0%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で1人
▽埼玉県で1人
▽千葉県で1人
▽東京都で1人
▽神奈川県で1人
▽岐阜県で2人
▽愛知県で2人
▽三重県で2人
▽京都府で2人
▽大阪府で4人
▽兵庫県で3人
▽福岡県で1人
▽沖縄県で6人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。
目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で42%
▽埼玉県で64%
▽千葉県で51%
▽東京都で67%
▽神奈川県で51%
▽岐阜県で29%
▽愛知県で54%
▽三重県で46%
▽京都府で62%
▽大阪府で62%
▽兵庫県で46%
▽福岡県で64%
▽沖縄県で35%となっています。