患者の検体や薬などロボットで運ぶ実証実験 藤田医大病院 愛知

愛知県豊明市にある藤田医科大学病院は、新型コロナウイルスで増えた医療従事者の負担を減らそうと、患者の検体や薬などをロボットで運ぶ実証実験を始めています。

藤田医科大学病院は、ロボットやITシステムを活用することで、医療従事者の負担を減らしながら感染防止対策も進めようと、川崎重工業と共同で、自律走行ができるロボットを使った実証実験を今月23日から始めました。

ロボットは家庭用の洗濯機ほどの大きさで、複数のセンサーが搭載されています。

人が近づいた場合には自動で避けたり停止したりするほか、手動で停止できる緊急ボタンも備わっていて、実験では検査に出す患者の検体をスムーズに運ぶことができるかどうかを確認しています。
藤田医科大学病院では、来年1月からはアーム付きのロボットを使った実証実験も行うことにしていて、エレベーターで違う階に移動しながら、検体や薬、食事を運んだり、患者を誘導したりするなどさまざまな場面でロボットが活用できないか検証することにしています。

藤田医科大学病院の白木良一病院長は「人の手の温かみを大事にしながら、ロボットを活用して、新しい病院の機能を開拓していきたい」と話しています。