県立岐阜商業野球部 緊急事態宣言中に20人ほどで練習 部員けが

岐阜県に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出され、原則、部活動の休止が要請されていた先月、強豪校として知られる県立岐阜商業の野球部で、20人ほどの部員が集まって自主練習を行い、けがをした部員が入院していたことが分かりました。

県立岐阜商業によりますと、先月1日、岐阜県美濃市にある練習場で、野球部の部員20人ほどが自主練習をしていたところ、バッティングマシンにボールを入れていた1年生の部員の頭に、打球が当たったということです。

部員は保護者の車で病院に運ばれ10日間ほど入院しました。

当時、岐阜県では新型コロナウイルスの感染が拡大して緊急事態宣言が出され、県は部活動を原則、休止するよう呼びかけていて、自主練習には顧問の教諭1人が参加していました。

翌日、高校から報告を受けた県教育委員会は「20人集まっていたら自主練習とは言えない。自主練習だとしても、1か所に集まるのもよくない」などと練習をやめるよう指導したということです。

県立岐阜商業は、甲子園で春夏合わせて4回優勝し、ことし夏の大会にも29回目となる出場を果たしました。

村山校長「校長として責任感じる」

県立岐阜商業高校の村山義広校長によりますと、野球部の鍛治舍巧監督も今回の自主練習を把握していたということで「コロナ禍でも集団で練習したいという気持ちに応えようと、“自主練習”を拡大解釈したのだと思う。監督や顧問を教育できておらず、校長として責任を感じている」と話していました。