韓国 ノ・テウ元大統領死去 88歳 最後の軍人出身の大統領

韓国最後の軍人出身の大統領で、1987年に「民主化宣言」を発表し、冷戦終結の流れのなかで当時の旧ソビエトや中国と相次いで国交を樹立したノ・テウ(盧泰愚)元大統領が死去しました。88歳でした。

ノ・テウ(盧泰愚)元大統領は、韓国南東部のテグ(大邱)出身で、軍の幹部となった1979年には、のちのチョン・ドゥファン(全斗煥)大統領が率いたクーデターに加わりました。

その後、国民から民主化を求める声が広がるなか、1987年に「民主化宣言」を発表し、憲法の改正によって16年ぶりに行われた大統領選挙で当選しました。

翌1988年にはソウルオリンピックを成功に導き、経済成長を続ける韓国の姿をアピールしました。

さらに冷戦終結の流れのなかで、当時の旧ソビエトや中国と相次いで国交を樹立するなど、社会主義諸国との関係改善を進め、北朝鮮と同時に国連への加盟もはたしました。

しかし、退任から2年後の1995年、在任中に経済界から多額の資金を受け取っていた疑いなどで逮捕されて懲役17年の判決を受け、1997年に恩赦で釈放されたあとは、政治の舞台から遠ざかっていました。

ノ元大統領は、以前から体調の悪化が伝えられていて、ソウルの大学病院によりますときょう午後、病院で死去したということです。

88歳でした。