海底火山噴火で大量の軽石漂着 県が緊急対策チーム設置へ 沖縄

小笠原諸島の海底火山の噴火で、沖縄本島などに大量の軽石が漂着して漁業や観光業への影響が出ている問題で、沖縄県は緊急の対策チームを設置し、27日に初会合を開くことになりました。

ことし8月、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で噴火によって噴出された大量の軽石が沖縄本島などに漂着していて、漁業への被害や、マリンレジャーなど観光業への影響が出ています。

これを受け沖縄県は、部局横断的に対応に当たるため緊急の対策チームを設置し、27日に初会合を開くことになりました。

緊急の対策チームは、環境部や漁港を所管する農林水産部のほか、土木建築部などの担当者を集めて構成することにしています。

県としては、国や市町村などとも連携し、対策チームを中心に一元的に情報を集約して被害の全容を把握したうえで、軽石の除去などといった対策や被害の補償などに取り組むことにしています。

【時系列まとめ】軽石の漂着・漂流の状況

8月に発生した小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」から噴出した、軽石の漂着や漂流の状況を時系列でまとめました。

8/13 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で噴火発生

ことし8月13日、小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で噴火が発生します。

産業技術総合研究所などの研究グループは、噴出したマグマの量などの分析から、明治以降の国内の火山噴火としては最大クラスの規模だったとしています。

10/4ごろ 沖縄県 北大東島の海岸に

噴火から2か月近くたった10月4日ごろ、沖縄県の北大東島の海岸に大量の軽石が流れ着き、海岸に積もっているのが確認されました。

10/10ごろ 鹿児島県 喜界島に

10月10日ごろには鹿児島県の奄美大島の東にある喜界島の海岸でも、大量の軽石が流れ着いているのが見つかります。

10/15ごろ 鹿児島県 奄美大島でも確認 漁船停止のトラブルも

その後15日ごろには、奄美大島でも大量の軽石が流れ着いているのが確認されます。

漁船が軽石を吸い込んで停止するトラブルも起きました。

10/17ごろ 沖縄本島に

さらに沖縄本島でも漂着が確認されます。

17日ごろからは、本島西側にある国頭村の辺土名漁港では、港の中に軽石が流れ込み、今帰仁村の海岸でも大量の軽石が流れ着いているのが確認されました。

10/20ごろ 沖縄本島各地で確認

NHKのヘリコプターの映像では、20日以降、沖縄本島の各地で軽石の漂着が確認されます。

沖縄本島の東側の伊計島や中城湾のほか、本島西側の大宜味村、古宇利島、本部町などでも軽石の漂着や漂流が見つかりました。

10/23 海上保安部巡視艇止まる

23日の夜には沖縄県糸満市の南方およそ55キロの海上で、海上保安部の巡視艇が軽石を吸い込んで航行不能になりました。

10/25 生けすの魚の大量死が見つかる

25日には、国頭村の漁港の生けすでサバの仲間200匹余りが死んでいるのが見つかりました。

エサと間違えて軽石を食べたとみられます。

10/26 さらに広い範囲で漂流・漂着が確認

ヘリコプターで撮影した映像では26日も軽石が確認されています。

26日は南城市の久高島の周辺海上やうるま市の津堅島や浮原島の海岸でも漂流や漂着が確認されました。