体操 村上茉愛が現役引退 東京五輪 女子個人で初のメダル

東京オリンピックの体操で日本の女子選手として初めて個人種目でメダルを獲得した村上茉愛選手が、現役引退を表明しました。

「いいときに終わりにしようと思っていた」

村上選手は24日の世界選手権の競技後、「きょうで引退しようと思います」と述べて、世界選手権までで現役を引退することを明らかにしました。

村上選手は神奈川県出身の25歳。力強い足腰からバネを生かしたダイナミックな演技が持ち味で、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、日本女子の団体4位入賞に貢献しました。

翌年の世界選手権では、種目別のゆかで日本の女子選手として63年ぶりとなる金メダルを獲得しました。さらに2018年の世界選手権では個人総合で日本の女子選手で初めて銀メダルを獲得しました。
東京オリンピックでは種目別のゆかで日本の女子選手としてオリンピックの個人種目で初めてのメダルとなる銅メダルを獲得しました。

村上選手は24日までの世界選手権でも、種目別のゆかで金メダル、平均台で銅メダルを獲得しました。

村上選手は引退の理由について「精神的なものもあるし、体もぎりぎりだった。いいときに終わりにしようと思っていた」と話しました。

そして今後について「次のパリオリンピックやロサンゼルス大会でたくさんの日本の女子選手がメダルを獲得できるように裏方で手伝いができればいい」と述べました。

最後の演技で金メダル“この道は間違っていなかった”

自身の現役最後の演技となったゆかの演技で金メダルを獲得した村上選手は「前の選手の採点に時間がかかり、待ち時間が長くなったので、緊張しないように客席にいる家族や仲間の顔を見ていた。顔を見ると感情があふれてウルっときてしまったが、演技をしっかりして最後に皆さんにお礼をしようと思っていた。最後の着地が止められなくて少し残念だけど、会場が手拍子をしてくれて、盛り上がったのでうれしかった」と振り返りました。
自身の現役生活については、「競技を始めた頃は、ただ好きで楽しかった。少しずつ成績を残してからは、全国を目指したりオリンピックを目指したりして それからはつらかった。ただ、つらいことを乗り越えないと実力はつかない。たくさんけがもしたし、成績が上がったり下がったりもした。それでもオリンピックや世界選手権でメダルを取ることができ、たくさんの人から声を掛けてもらって、この道は間違っていなかったと思った」と話しました。