日本に住む外国人対象 コロナワクチン接種 多言語で支援

国内に住む外国人を対象に多言語で新型コロナウイルスのワクチン接種を支援する取り組みが、東京都内の病院などで始まりました。

この取り組みは出入国在留管理庁が始めたもので、今月中旬から18の言語で接種の電話予約を受け付け、今週からは東京と大阪、名古屋の病院などで接種が始まりました。

このうち東京 港区の病院では、ベトナムや中国、それにパラグアイ国籍の外国人が訪れ、タブレット端末を介して通訳してもらいながら医師の問診を受け、接種を受けていました。

神奈川県に住むパラグアイ国籍の女性は「感染から自分を守ることができるので接種できてうれしい」と話していました。

外国人のワクチン接種をめぐっては、ことばの壁などで予約が取りにくかったり自治体から接種券が届かなかったりして遅れていると指摘されています。

出入国在留管理庁在留支援課の田中信子補佐官は「周知を強化し少しでも多くの希望者に届けられるようにしたい」と話していました。

出入国在留管理庁は、東京の病院での接種については少なくとも来月末まで電話予約を受け付けるということです。

電話予約の番号は、03-4332-2601です。

予約には自治体が発行する接種券が必要で、接種券の受け取り方が分からない場合の相談番号は0120-76-2029です。