31日のハロウィーン対策 渋谷駅周辺の路上で飲酒制限へ 区長

今月31日のハロウィーンについて、東京 渋谷区の長谷部健区長は「ことしの渋谷への人出は増えるだろう」として、区の条例に基づき、週末を中心に渋谷駅周辺の路上での飲酒を制限する対応などをとることを明らかにしました。

東京 渋谷区では毎年、ハロウィーンの時期に渋谷駅周辺に大勢の若者や外国人が集まり、トラブルなどが起きていることから長谷部区長は記者会見を開いて自粛を呼びかけました。

ことしはハロウィーンの今月31日が日曜に当たるほか、東京都は今月25日以降、都の認証を受けた飲食店に対する要請を解除して、酒の提供時間や営業時間の制限をなくす方針のため、長谷部区長は「渋谷の人出は増えるだろう」という見解を示しました。

そのうえで、今月30日と31日の2日間は、およそ100人の警備員を街なかに配備するとともに、区の条例に基づいて週末を中心に渋谷駅周辺の路上や公園などの公共の場所での飲酒を制限することを明らかにしました。

長谷部区長は「以前のような大騒ぎが起きることを避けるとともに、新型コロナウイルスの感染予防のためにも渋谷には集まらずに自宅でハロウィーンを楽しんでほしい」と呼びかけました。

センター街振興組合「客には来てほしいが 節度ある行動を」

渋谷区のセンター街では去年のハロウィーンは、夜遅くになってから飲酒したり騒いだりする人が一部で見られたものの、訪れる人は大幅に減少しました。

ことしも新型コロナの感染対策のため、センター街には“ハロウィーンはおうちで過ごそう”などと書かれたフラッグを渋谷区が掲示し、来訪の自粛が呼びかけられています。

渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は、10月25日以降、東京都が都の認証を受けた飲食店に対する要請を解除する方針のため、人出の増加が予想されるとして「商店街なので客には来てほしいが、マナーを守らない人は迷惑です。店は感染対策を徹底しているのに、密になって騒ぐことで感染者やクラスターが発生してしまったらとんでもないことだと思うので、節度ある行動を期待したい」と話していました。