送迎バス園児死亡の保育園に再び改善勧告 足をつかんで逆さに

福岡県は、ことし7月に送迎バスの車内に取り残された5歳の園児が死亡した中間市の保育園で、職員が園児の足をつかんで逆さに持ち上げたりするなど不適切な行為が新たに確認されたとして、児童福祉法に基づく2度目の改善勧告を保育園側に出しました。

ことし7月、中間市の「双葉保育園」で、5歳の園児が登園時の送迎バスに取り残されて熱中症で死亡し、警察が業務上過失致死の疑いで調べています。

福岡県は8月、保育園を設置する社会福祉法人に対し安全対策に問題があったとして改善勧告を出しましたが、保護者へのアンケートで不適切な保育を指摘する複数の回答があり、先月から再び特別監査をしていました。

その結果、職員が園児に対して頭をたたいたり、足をつかんで逆さに持ち上げたりするなどの行為や、バスタオルで巻いた状態で長時間トイレに放置するなどの行為、「好かん」「ばか」といった暴言などが確認されました。

また、特別監査の前に、特定の職員が別の職員にこうした行為を証言しないよう依頼していたということです。

このため福岡県は21日、社会福祉法人に対し2度目の改善勧告を出しました。

この中では、再発防止に向けた仕組みを作ることや保護者への信頼回復に向けた取り組みなどについて来月22日までに報告を求めています。

保育園側の弁護士 “ほとんどが初耳 納得できない”

福岡県が改善勧告を出したことを受けて、保育園側の代理人を務める弁護士が会見を開き、職員に不適切な行為があったと指摘されたことについて「納得できない」などと主張しました。

会見の中で弁護士は、県の特別監査の結果、職員が園児をたたいたり暴言を発したりするなどの、不適切な行為を行ったと指摘されたことについて「ほとんどが初耳の話で、何度も保護者への調査などを行う中で、全く出ていないので納得できない」と述べました。

また、特別監査の前に、特定の職員が別の職員に対して、こうした事実を証言しないように依頼したなどと指摘されたことについて「監査に対して、しっかり話すよう園長が職員に指導している。仮に誰かが証言しないように依頼していたとしても、それに対して園側が問題があるかのように指摘されるのは違う」と述べました。

再発防止に向けた仕組みを作ることなどを求められたことについては「改善をすることは当たり前で、すでに行っている」と述べ、来月にも職員に対して研修を行うなどとしています。

保育園側は今後、改善勧告を受けたことを保護者に説明するとともに、改めて調査を行い、期限の11月22日までに県に報告することにしています。