阿蘇山噴火から一日 専用車両で火山灰除去 観光施設は通常営業

阿蘇山の南東に位置する熊本県高森町では、21日も専用の車両で道路に積もった火山灰を清掃する作業が行われています。

高森町の色見地区では、21日も午前8時から町が専用の車両を使って火山灰の清掃作業を始めました。
清掃作業は幹線道路を中心に行われ、およそ1時間で3トン分の火山灰が回収されたということです。

作業にあたった高森町建設課の岩下徹課長は「この地区では、風向きの関係で、かなりの量の火山灰がふったので農作物への影響などが心配です。まずは町民の方が安全に通行できるよう作業を行いたい」と話していました。

作業は21日の夕方ごろまで続けられるということです。

観光施設では通常どおり営業 観光客の姿も

一方、火口からおよそ3キロ離れた規制区域外にある阿蘇火山博物館やレストランなどの一部は、ふだんどおり午前10時から営業を始めました。

訪れる人はいつもより少ないものの、観光客の姿も見られました。

阿蘇市観光協会の菊池秀一会長は「緊急事態宣言が終わり、コロナの影響を乗り越えようとするところだったので、風評被害が心配です。火山灰が気になりますが、観光施設や宿には被害や影響はありませんので、安心して阿蘇に来てほしいです」と話しています。

官房副長官「火口から2キロの範囲 今後も警戒を」

磯崎官房副長官は記者会見で「現在のところ、人的被害を含めた被害の報告は受けていない。また、噴火当時の登山者については、16名全員の安全を確認している。引き続き、緊張感を持って、関係省庁が連携して対応に万全を期していきたい」と述べました。

そのうえで「今後も、中岳第一火口から2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、風下側では、降灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降るおそれがある。また火山ガスにも注意してほしい。阿蘇山周辺地域にお住まいの方には、引き続き、火山情報や自治体などの情報に留意し、危険な場所には立ち入らないようお願いしたい」と呼びかけました。